- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803009118
作品紹介・あらすじ
師匠が二代目魔王となった新生魔王軍は、先王様の意志を受け継ぎ、魔族と人間の共存を目指して再び歩み始めた。第一師団の副官…つまり"魔王の副官"である俺は魔王軍の次なる味方を捜して、大陸南部で最大の街ベルーザへと向かうことに。ところが、太守ガーシュと話してみると、どうやらベルーザは現在、原因不明の海上トラブルでお困りの様子。よろしければ、そのトラブルの解決…魔王軍が協力いたします!海賊都市、漁業都市、迷宮都市、工芸都市-南部攻略に全勢力を投入した魔王軍の大躍進を見逃すな!!大幅加筆&大ボリュームの書き下ろしストーリー「迷宮の守護者」を収録。
感想・レビュー・書評
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南部8都市のうち残り5都市の攻略。海で魔蛸を退治したり、暗殺をふせいだり、ヴァイトが二千人の軍勢を一人で追い返したり…、色々詰まった三巻。
書き下ろし『迷宮の守護者』人馬族フィフニール視点で、迷宮都市ザリアのシャティナ太守と都市の地下探検の話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔王軍による平和的な侵攻が楽しめるシリーズの第三巻は南大陸での魔王軍の伸長を描いている。相変わらずネット版からの加筆が多くされているようで、南静海で人と人魚を獲物にしていた怪物・魔の海の討伐と、ザリアにおける元老院との対峙の二部構成で綺麗にまとまっている。
書き下ろしストーリーの「迷宮の守護者」においては、ネット版でごく最近姿を見せたあのキャラが姿を見せているし、初回版限定封入購入者特典の「一番弟子の苦悩」においてもさらにネット版へと繋がるようなメレーネとパーカーのやりとりが描かれている。
これにさらにアニメイトで購入した場合は「ラシィのお料理教室」という怪文書が手に入るのだから、作者の旺盛なサービス精神には本当に頭が下がる。
一冊としてのまとまりも良く、加筆によってネット版との差別化も十分に図られている。絵もまた大変に良く、世界観に即した素敵なものばかりだ。
本当によくできた書籍化である。星五つの評価を贈りたい。