困ったら、やめる。迷ったら、離れる。 「自分の軸」がある生き方のヒント

著者 :
  • 大和出版
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本棚登録 : 107
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804705613

作品紹介・あらすじ

あるときは、風に吹かれる柳のように、そして、またあるときは大きな樹木のように生きましょう――今、各地で感銘の声続々!看護師でもある女性僧侶の“医療と宗教”どちらにも偏らない「人生をしっかり太く生きる」メッセージ

感想・レビュー・書評

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  • 僧侶である著者が仏教の教えを元に、それ以外の考えもまじえながら説いた本。
    仏教なのに、スピリチュアルなんて言葉が出てきたりもする。

    こういう時はこうしたらいいというのを具体的に、シンプルに書いてるな・・・と思った。
    例えば、嫌な人がいた時の対処法として、好き、普通、嫌いという3つの箱に人間関係を振り分けるなど。

    特徴として、タイトルにあるように、
    「逃げるは恥だが役に立つ」
    的な事を書いてあり、それに対して昔はそういう考え方じゃなかった・・・とあって、私も読んでいてそうだな~と思った。
    昔の自己啓発本やこういう人生本みたいなのは、自分をよりよくさせよう、向上させよう、ポジティブ思考なのがはやってた時もあったり、ある意味もっと強さを求めるものがあった。
    だけど、こういう考え方になりつつあるんだな・・・と思ったら著者自身もそう書いてあり、こういう自己啓発本も絶対的なものでなく、その時の時代の流れみたいなのが反映されるものなのだな・・・と思った。
    だから、こういう考えもあるし、取り入れられる所やいいと思う部分を自分なりにピックアップするのでいいんだと思う。

    この本で「なるほど・・・」と思ったのは依存についての考え方。
    依存というのは一人で生きていく、自立するというのでなく、本当の自立とは「依存先を増やす」ということ。
    ちょっと違うな・・・と思ったのは死んだ後の考え方について。
    死後の世界はないと考えていて、死んだらあったという場合、くやしい思いをするとあるけど、私ならガッカリくる。
    今世だけでいいのに、まだ・・・と思うから。

  •  玉置さんの本を読むのはこれが二冊目です。さらっとした文章でスラスラ読めるのがいいですね。
     この本の内容ですが、
    はじめに 自分という「木」を育てるために
    第1章 人付き合いは、風に吹かれる柳のように
        ――「如実知自心」
    第2章 心の不安をスーッと鎮める
        ――「自灯明」
    第3章 悲しみも苦しみもやがては過ぎ去る
        ――「諸行無常」
    第4章 いつも迷わない自分であるために
        ――「観自在」
    おわりに 悩んでいたら問題がちっぽけに見えてくる瞬間
     でした。
     最愛の夫を看取り、縁あって仏門に入った看護士、仏教の教えでもって、誰でもが日々経験する心の悩みを解き明かすヒントがさりげなく書き綴っておられました。
     人として生まれ、いつの日か宇宙に還っていく身、「困ったら、やめる。迷ったら、離れる。」としゃかりきになることなく、さり気なく人生を送りたいものです(笑)。
        
     

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著者プロフィール

看護師僧侶。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業後、看護師、看護教員の免許を取得。
夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山真言宗にて修行をつみ僧侶となる。
現在は、緩和ケア病棟、精神科デイケアにスピリチュアルケア担当として勤めるかたわら、院外では一般社団法人大慈学苑代表として、スピリチュアルケア活動を続けている。
著書に『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社)、『死にゆく人の心に寄りそう──医療と宗教の間のケア』(光文社新書)などがある。

「2023年 『あなたの「生きたい」を支えます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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