基点としての戦後 - 政治思想史と現代

著者 : 苅部直

• 千倉書房 (2020年2月17日発売)

作品紹介・あらすじ

近代以降の日本政治思想の流れの中に、〔戦後〕を位置づけると何が見えてくるのか。代表的な政治思想家の業績と共に振り返る。15章からなる論文集成。

感想・レビュー・書評

[俯旗軒さんの感想 · 2020年4月21日]

憲法、皇室制度、平和思想―。転換期を迎えつつある世界のなかに日本の「戦後」はどう位置づけられるのか。政治ぎらいに送る誘惑の書。

[桜美林大学図書館さんの感想 · 2022年5月10日]

https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/886849

[学習院大学 法経図書センターさんの感想 · 2021年2月12日]

東2法経図・6F指定：311.2A/Ka69k/Nakada

[yasu-sanさんの感想 · 2020年7月6日]

【目次】
第Ⅰ部　政治とフィクション
　第１章　政治と非政治
　第２章　フィクションと自由――伊藤整における「近代日本」への問い
　第３章　「遊び」とデモクラシー――南原繁と丸山眞男の大学教育論
　第４章　技術・美・政治――三木清と中井正一

第Ⅱ部　思想史の空間
　第５章　遊覧・もうひとつの現代史
　第６章　福澤諭吉における「公徳」――『文明論之概略』第六章をめぐって
　第７章　「憲政の本義」の百年――吉野作造デモクラシー論集によせて
　第８章　二十世紀の『論語』――和辻哲郎『孔子』をめぐる考察
　第９章　日本の思想と憲法――皇室制度をめぐって
　第10章　「象徴」はどこへゆくのか
　　補論　「象徴天皇」宣言の波紋

第Ⅲ部　世界のなかの戦後日本
　第11章　戦後の平和思想と憲法
　第12章　「国連中心主義」の起源――国際連合と横田喜三郎
　第13章　「現実主義者」の誕生――高坂正堯の出発
　第14章　未完の対論――坂本義和・高坂正堯論争を読む
　第15章　「右傾化」のまぼろし――現代日本にみる国際主義と排外主義

あとがき
https://www.chikura.co.jp/category/select/pid/1065

著者プロフィール

東京大学大学院法学政治学研究科教授

「2011年 『政治学をつかむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」