- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805206560
作品紹介・あらすじ
「放課後博物館」では、展示室だけではなく、集会室や研究室あるいは収蔵室にも毎日のように市民が出入りしています。放課後とは学校の放課後だけを意味するわけではありません。勤めを持っている人のアフターファイブであり、定年を迎えた方々の人生の放課後でもあります。展示室を見学するだけではなく、余暇を使って、その活動にどんどん参加していく、そんな付き合いのできる館が放課後博物館です。本書では平塚市博物館の活動を中心に、放課後博物館の考え方、自分の放課後博物館の探し方などを紹介しています。
感想・レビュー・書評
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2000年発行なので、少し時間が経っているが、今、平塚市博物館のHPを見たところ、市民が参加できる多くの活動が載っており、活動が根付いていることを確認した。
内容は、平塚市博物館の開館準備から現在までの道のり。最後の方に、博物館を開く方法、学芸員のなり方、役割が書かれていて興味深いが、全般的に部外者には単調な印象なのではないか。その事は決して悪い事ではない。読み物としてドラマ性に欠けているだけ。
・中央型博物館、観光型博物館、地域型博物館
・社会教育の役目は、話し上手に活躍の場を与えることではなく、聞き上手をつくること。
・博物館人は、よく物に語らせるという。
・放課後博物館では、珍しい物に出会うと言うよりは、日頃見慣れた物の価値を再発見する。
・博物館法では、基本、対価を取ってはいけない、と書いてある。
・地域の文化活動には、「けんかをしない文化」と「けんかをする文化」の流れがある。前者が博物館、後者が環境保護や福祉など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が博物館実習を行った「平塚市博物館」の開館当初からの学芸員でもあり、研究者であり、後の館長になった人。浜口先生は、人としてとても尊敬していた先生。私よりも旦那さんのほうがお世話になっているけれど、この先生がいたから私は平塚市博物館を選んだ。亡くなったと知らされたときは、夫婦で落ち込んだ。
この本を読んだときに「私がやりたいのはこれかもしれない!」と思った。今だその夢は実現までほど遠く燻ったまま。いつか訪れるかもしれないチャンスの為に、一歩一歩進むのみ。 -
博物館の地域密着型。
住民みよる自分たちの住む地域についての知識と愛情を。