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- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805208366
作品紹介・あらすじ
20世紀初め、巨大望遠鏡と天体物理学という新たな手段によって、ヨーロッパに追いつき、追い越していくアメリカ天文学の舞台に現れた登場人物たちは、みな個性的で魅力的だった。ハッブルだけが宇宙膨張の発見者として知られているが、なぜ他の天文学者は英雄になれなかったのか。
感想・レビュー・書評
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また時間をかけて感想を記すが…。天文学の知見は一握りの天才が明らかにできるほど単純ではない。膨張宇宙の発見はいい例で、科学的な議論に加え、設備投資の競争や個人的な闘争・嫉妬・妬みなどが蠢く人間社会という「泥沼に咲く一輪の花」なのだ。
チャンドラセカールとエディントンの論争を読んだ時も思ったことだが、ハラスメントのない風通しよい学究環境整備が叫ばれているが、それは研究者の「生活基盤」たる職場が居心地よくなるだけの話で、学問の進展とは関係がないように思えてならない。生きている環境でベストを尽くす以外、良い成果を挙げる方法はないのではとも思ってしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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