法の支配と文明秩序―中国人学者の視点から― (日本比較法研究所翻訳叢書)

著者 : 於興中 梶田幸雄 柴裕紅

• 中央大学出版部 (2022年11月25日発売)

作品紹介・あらすじ

文化大革命期に大学で学び、ハーバード大学で西側の法理学を学び、博士の学位を取得した於興中氏は、西側諸国は「法の支配」を人類社会の最も理想とする状態と考えているが、これは永遠の仮説であると言う。於興中氏は、資本主義制度下の社会の分断及び階層間の不平等などの多くの問題があることを指摘し，強勢文化、二元認識論及び法の支配の関係について検討し、法の支配にも弊害があることを指摘する。本書は、中国における法の支配によらない社会の形成をしようとする中国指導者の基軸となるものの考えかたを示した一面があり、現在の中国の習近平国家主席の思考形態を理解する上でも有用である。法律改革論者に比較の第三項を提供している。

感想・レビュー・書評

[学習院大学 法経図書センターさんの感想 · 2023年1月17日]

東2法経図・6F開架：321.1A/Y96h//K

著者プロフィール

コーネル大学法学部 AnthonyW. and LuluC. Wang 中国法招聘教授，
杭州師範大学沈鈞儒法学部特任教授，
ハーバード大学障害者プロジェクト兼任研究員

「2022年 『法の支配と文明秩序』 で使われていた紹介文から引用しています。」