- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805836286
作品紹介・あらすじ
3.11以降私たちは、この国の新しい未来をつくるために、どのように考え行動すべきか。加藤登紀子が「行動する知の達人」7人と語りつくした明日の日本の"道しるべ"。これから生きる命をしっかり守り、未来に結ぶために…。
感想・レビュー・書評
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福島原発事故後に書かれた対談集。2発の原爆を食らってその怖さを知っているのになぜ原発再稼働、原発推進に動くのか、反対運動も弱いしおかしな国だ。G7サミットに首脳らを平和公園で何をアピールしているのだろうか?人間の愚かさか、日本人の優柔不断か?
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東日本大震災、特に原発事故を通し、多くの人が今までの生き方、あるいは国のあり方を問い直してみたのではないでしょうか。
加藤登紀子さんが鎌田實氏、梅原猛氏をはじめとする7人の方と国の未来のために、どのように考え行動すべきかを語り合った対談集。
対談者の一人、C・Wニコル氏のことだけは知らなかったのですが、彼との対談に私は一番教えられました。
「歴史を振り返ったら、今の行動は変えられる。歴史は変えられません。でも、今の行動で未来は変えられます。だから、歴史を知って、未来をつくる」
と述べるニコル氏。原発事故をまのあたりにし、その恐ろしさを知り、間違いを知ったはずなのに、何らそれらから学ぶことをせず、ただお金や利権のためだけに、原発再稼働へと突き進もうする愚かな野田政権。
人が人として生きるって、どんなことだろう。
生まれてから死んでいくまでの大切な時間を前の世代から授けられ、次の世代に手渡していく。そのことに尽きるのでは。
と加藤登紀子さんは書かれています。
この国の未来のためにどうしていけばいいのか、その答えは一人一人が考え、見つけ出すべきものですが、「大切な時間を、次の世代に手渡していく」という言葉に一つのヒントはあるのではないでしょうか。