がんになった人のそばで、わたしたちにできること: 「幸せな生」を支えるための10の講義

著者 :
  • 中央法規出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805889824

作品紹介・あらすじ

■気鋭の緩和ケア内科医が支援者・家族に贈る、全10篇の講義録がんを患い死に向かう人に、支援者はどうかかわるのか──。「どうして自分が」「もう死なせてほしい」などの、答えのない苦しみをどのように受け止めればよいのか。「やっぱり自宅で過ごしたい」「非標準治療を試したい」などの、揺れ動く意思や希望にどのように向き合えばよいのか。本書では、がんになった人の「幸せな生」を支える実践的なヒントを、講義形式で語りかけるようにやさしくお伝えします。【主な目次】講義01 がんになるとはどういうことか講義02 がんによる「痛み」とはどのようなものか講義03 なぜ「社会的な役割をもちつづけてもらう支援」が重要なのか講義04 人生会議の本質を考える講義05 がんによる生活への影響を把握する講義06 「もう死なせてほしい」と言われたときにどう答えるか講義07 死の直前の状態を知る講義08 看取りに必要な心構えとはどのようなものか講義09 がんで死ぬのは幸せなのか講義10 1000年生きられる時代なら【著者情報】西 智弘(にし ともひろ)一般社団法人プラスケア 代表理事川崎市立井田病院 腫瘍内科 部長2005年北海道大学卒。川崎市立井田病院にて、抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にもかかわる。2017年には一般社団法人プラスケアを立ち上げ、代表理事として、「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地域での活動に取り組んでいる。著書に、『がんを抱えて、自分らしく生きたい──がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉』(単著、PHP研究所)、『社会的処方──孤立という病を地域のつながりで治す方法』(編著、学芸出版社)、『だから、もう眠らせてほしい──安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語』(単著、晶文社)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 本人の意志尊重 がんになる:がん・悪性腫瘍と癌・癌腫 ステージ4 SPIKES がん・痛み:緩和ケアと安楽死 2020年・痛みの定義変更 全人的苦痛 社会的な役割:死=肉体的・精神的・社会的 暮らしの保健室 人生会議の本質:ACPー一般的・病気や病状・死が近づいた時 生活への影響:公正世界仮設 味覚障害 もう死なせてほしい:脳は安定を求める 日薬と目薬 死の直前の状態:余命予測 違和感  看取りに必要な心構え:生老病死=喪失と再生の物語 がんで死ぬのは幸せなのか 講義10 1000年生きられる時代なら

  • 緩和ケアについて10回の講義録で、分かりやすく読みやすいです。特にACP (Advance Care Planning人生会議)については漠然とした知識しかありませんでしたが、人生を振り返り、最期をどう過ごすかを医療や家族と話し合うプロセスと知りました。胃瘻をどうするか、最期をどこで過ごすかと最終決定ばかりに目が向きがちでしたが、お互いの丁寧なコミュニケーションが大切とあり、話し合いの結果が変わっても良いこと、終末について話し合える関係作りが大切と改めて考えさせられました。終末期に関わる場合に手元に置いて時折開きたくなる本です。

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著者プロフィール

川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター、腫瘍内科/緩和ケア内科医長。
一般社団法人プラスケア代表理事。
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から
川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセン
ターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケア
チームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち
上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地
域での活動に取り組む。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
著書に『がんを抱えて、自分らしく生きたい――がんと共に生きた人が緩和ケア医に
伝えた10の言葉(PHP研究所)』、編著に『社会的処方:孤立という病を地域のつな
がりで治す方法』(学芸出版社)などがある。

「2020年 『だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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