糸川英夫の人生に消しゴムはいらない: あなたの未来を拓く自己革新
- KADOKAWA(中経出版) (1995年10月1日発売)
本棚登録 : 23人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806108634
感想・レビュー・書評
-
だいぶ前に糸川博士が書いた勉強法の話で、「エンピツはよくない。失敗したら消しゴムで消せてしまうから。失敗の痕跡が残るボールペンを使うのがよい」といったことを書いていた。
その話がそのまま本のタイトルになって出版されたので驚いた。
もともと糸川博士は、中島飛行機の新米の技術者の頃に社内の先輩に失敗の体験を聞いて回るような、「失敗学」に早くから開眼した人。失敗の痕跡を消さないこと、失敗を見つめることの大切さをよく知るからこそ「消しゴムはいらない」の一言がある。
とはいえ、ビジネス書として本書がそれほどよくできたものかというとあまりそうは思わない。
しかし、糸川博士が大戦中の日本の軍用機の設計者であったことから、それらの飛行機の開発にまつわるエピソードは、日本の技術の歴史の上では貴重な資料のひとつであると言える。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示