羊のリーダーで終わるかライオンリーダーになるか: 組織は上に立つ者で決まる

  • KADOKAWA(中経出版)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806121688

感想・レビュー・書評

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  • 幾つか良い刺激を受けた。自分で咀嚼した後の言葉になるが、1)リーダーは知を感じさせ、組織に知の渦が生まれるような場を作れ、2)敵を真似ることも、自己分析がしっかりできていて学ぶ意図があれば「あり」だ、つまらないプライドは捨てよう、3)危機感のある組織は危機を早期に認めて対策を練る、無関心が企業の寿命を早める、危機感を煽ることも重要だ、など。

    1の「知」について、ちょっと掘り下げてみたい。そもそも、ビジネスって昨日と同じことをしていたら勝てないし、良いサービスを世の中に送り出すことはできない。

    自分の組織には、R&Dを行う機能があるんですが、これは特に「知的生産」であるゆえに、ビジネスにおける知的な戦略や戦術を練るのと同じかそれ以上に、強く必要な機能。ビジネスもR&Dの場合も、意思決定や投資決定に至るまでの間は、ある程度の「のりしろ」、つまりアイデアが出てこなかったり、アイデアが選択されるに至らない場合について、リーダーは寛容でなければならないと思う。そうすることで、自由な発想を促すことになる。知的な作業って時に先進すぎたり、良いアイデアでも採算が取れなかったり・・・、でもそれらを遠慮せずに言うことが組織の文化を作り、力を貯めていくんだと思う。これが1の意味している具体的な姿か。

    野球のバッターに似ている。いつも大振りしていたら駄目だし、コツコツ当ててもヒットに至らない場合もあるし・・・。でも、それでも不断の研究、集中力、それから強い精神力で次のチャンスに備える、打席に立つ。そういう組織は強いと思う。

    この本は、心の強さや心の芯について、学びたいあるいは刺激を受けたいときに読むと良いと思う。

    出典(僕のブログ):http://d.hatena.ne.jp/ninja_hattorikun/20071008/1256430928

  • 前半は個人に焦点を当てた内容です。
    120%指示待ち族の扱いといったライオンリーダになるため鉄則が記述され、参考になる内容でした。<BR>

    後半は組織に焦点を当てた内容となっています。
    ユニクロや日産等を題材とし、組織の現状と改善方法についてを
    記述していますが、目新しい内容はあまりありません。
    前半の内容が良かっただけに残念です。
    <BR>
    最後は4人のライオンリーダの話ですが、
    なぜライオンリーダになれたのか、ライオンリーダの人間性、生の声等が
    深く表現されていないように感じ、心を動かされる内容ではありませんでした。
    <BR>
    個人的な感想は、前半の内容で本書の8割程度をカバー
    しているのではないか、といった印象でした。

  • 「1頭のライオンに率いられた100匹の羊の群れは、1匹の羊に率いられた100頭のライオンの群れに勝る」という諺を根底に、ライオンリーダーの有るべき姿指南した本。

    究極的にライオンリーダーに率いられたライオンの群れにすることを目標としている。

    常勝集団となるためには常に勝てる位置に立つ必要があり、そのためにはSWOT分析などによる自己分析が重要と説いている。

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著者プロフィール

早稲田大学法学部卒。大学在学中より名経営者である日本精工元会長・今里廣記氏に師事。その後も、京セラ名誉会長・稲盛和夫氏、アサヒビール元会長・樋口廣太郎氏などの著名な経営者から経営を学ぶ。
プロ経営者として、2007年に東証一部の(株)ハードオフコーポレーション代表取締役社長に就任。2014年には(株)リソー教育副社長に就任し、当時、破綻の危機に瀕していた同社にて、コンプライアンス重視の経営、ガバナンス経営を実現する経営改革を行い、1年半で見事復活させる。著書に『軍師の戦略』(クロスメディア・パブリッシング)、『稲盛和夫と中村天風』(プレジデント社)、『松下幸之助の菜根譚』(あさ出版)など多数。

「2019年 『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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