ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫 い 10-2)

著者 :
  • 中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806137504

作品紹介・あらすじ

西洋絵画には、聖書と並んで、ギリシア神話を題材とした絵がたくさんあります。名画を前にしてもギリシア神話を知らないために何を描いているのかさっぱりわからないのでは残念です。本書は、名画、名作に取り上げられることの多いギリシア神話の物語、主題をピックアップし、鑑賞のポイントを解説した初心者向け入門書の決定版です。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ著者による、「聖書の名画はなぜこんなに面白いのか」の方が良かった。

    本書は絵を中心として、その背景の物語を解説しているが、ギリシャ神話は、聖書に比べ範囲が広いためか、物語が理解しにくい。

    ギリシャ神話は断片的には知っている物語もあるが(映画やオペラ、クラシック音楽の題材になっているものはある程度内容を知っている)、つながりがわかりづらい。
    名前もローマ名、英語名があり、覚えづらい。同じ人物でも違うキャラクターで登場したり、違う物語があったり、設定があやふやで混乱を招く。

    文庫本で手に取りやすいのはメリットだが、絵画の説明についても、わかりやすいとは言えないのではないだろうか。絵画の説明だけであれば、西洋美術入門書の方がわかりやすい。

  • 初心者が読んでも面白く、分かりやすい美術の主題の解説本のギリシア神話版。神話は好きなので、とっても楽しく読了しましたー。というかもっと読みたい。解説内容が明るいのもまた楽しい。対話形式で疑問に答えてくれるのもわかりやすかったです。美術館に行きたくなる一冊でした。

  • 読書録「ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか」3

    著者 井出洋一郎
    出版 中経の文庫

    p80より引用
    “ゼウスはセメレーの胎内から赤子を取り出
    し、自分の腿の中にしまい、縫い合わせ、月
    満ちて産まれたのがディオニソスという。”

    目次から抜粋引用
    “オリンポスの神々
     英雄と半神、人類と怪物たち
     冒険と戦い、アレゴリー”

     美術評論家である著者による、ギリシア神
    話を題材とした絵画を紹介・解説する一冊。
    過去同社刊行「ギリシア神話の名画を楽しく
    読む」改題、加筆、新編集文庫版。
     神々の戦争から美しい女神まで、絵にまつ
    わる逸話とコラム等を交えて書かれています。

     上記の引用は、英語ではバッカスと呼ばれ
    る神について書かれた項での一文。
    神様だからといって、あまりにも無茶な事を
    するものです。ゼウスの浮気の子供だそうで、
    随分苦労をするそうです、気の毒な…。
     こういう絵を見る解説書は、文庫ではやは
    りサイズが物足りなく感じてしまいます。
    この本を読んで興味を惹かれた人ならば、画
    集を買うか本物を見に行くようになるかもし
    れません。それほど美術館に足を運んだこと
    はありませんが、少ない体験でありながら、
    実寸の絵画は感じさせるものがありました。

    ーーーーー

  • カラーでギリシア神話の絵画に描かれている意味が解りやすく読めます。
    しかし、文庫なので絵が小さいです。

  •  海外旅行の前に空港の書店にて購読。簡単ではあるけれど神話の有名な話が絵画とともにまとめられていてわかりやすい本。何も知らない人であれば、美術館に行く前に見ることをおすすめしたい本でした。

  • 1時間ぐらいで読み終わりました。
    ギリシャ神話を描いた西洋絵画について、ギリシャ神話とともに楽しむ入門書です。

  • ギリシア神話入門書

    西洋美術を理解したいと思い、手に取った一冊。文章も読みやすく、かつ面白い。全項カラーであるにもかかわらず、値段も手ごろ。ギリシア神話を主題とした名画に関する基礎的な知識を得ることができる。西洋美術史に関心のある方や、ヨーロッパ旅行などで美術館に足をのばそうと考えている方には、ぜひお勧めしたい。
    ギリシア神話入門者も一読あれ。

  • 印象派の前の絵画は、ギリシャ・ローマ神話に聖書からとったテーマばかり。それぞれの登場人物やストーリーの背景がわかるとなお興味もわきます。この2冊は、絵画で取り上げられるギリシャ神話・聖書のテーマをわかりやすく解説。かなり役に立ちそうです。

  • ギリシア神話の絵画や彫刻等を、神話や時代背景に触れながら解説してくれる本。全くの初心者なので入門書的には適当な一冊でした。ただ、写真が小さいため見辛いこと、最後に載せてある神々の系図をより詳しく載せて頂きたいことが惜しい点でした。

  • ギリシャ神話に題材をとった絵画と、その場面についての解説本です。有名どころのエピソードを分かりやすく噛み砕いて紹介してくれていますし、学生と教授の対話はユーモラスで気軽に読むことができます。絵画作品も、名前だけ紹介されてるものでも検索すれば見られますし、「ああ、この絵か!」と思えるくらいの有名どころが多く、入門書としてはうってつけ。ですが文庫本サイズの悲しさで、絵画の写真がかなり小さいんです。写真そのものはきれいに撮れていますし、もちろん見開きにしたところで見にくくなるのは分かるんですが、もっとここを見たいんだ、表情をはっきり知りたいんだ、ともどかしさも感じます。絵の解説ももうちょっと詳しいと嬉しいんだけど…それは甘えずに自分で調べるなり考えたりするべきですね。

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著者プロフィール

東京純心女子大学教授

「2004年 『新版・美術館学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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