ディズニー魔法の会計

著者 :
  • 中経出版
3.26
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本棚登録 : 158
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806147954

作品紹介・あらすじ

「2013年のディズニーリゾートの決算情報」をもとに「会計」によってディズニーランドを分析し、“儲かるしくみ”を知りつながら「会計&経営分析」が身に付く本。解説方法はストーリー形式を採用し、物語を読んでいくだけで気づけば会計が学べる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ディズニーといえば、言わずもがな誰もが憧れる夢の国。
    舞浜駅を降りた瞬間から高まる高揚感。
    入場ゲートを通ると、ティンカーベルが魔法の粉をふりかけてくれて、そこから至福のひとときが始まります。

    本書は公認会計士の著者が、数字でディズニーを読み解くものとなっています。

    主人公が東京ディズニーランド内で行われる外資系コンサルティング会社の実地面接に参加。
    面接官から東京ディズニーランドの経営について様々な問題を出され、主人公がそれに解答していきます。
    1日にディズニーを訪れるゲスト数や最も売り上げが良い月といった問題から、ディズニーを運営するのにかかる費用、オリエンタルランドの役員報酬など、普段気にならないけど、いざ質問されると気になるものばかりでした。

    ディズニーというエンターテインメントがどのように生まれ、どのように成長、進化を遂げたのか知る事ができました。

    ウォルト•ディズニーの
    「好きなことだけに、のめりこみすぎないように。そうすると、他の分野への冒険ができなくなってしまう。自分の好きなもの以外、見えないようにするのはおろかなことだ。」
    という言葉が響きました。

  • 10年前の本ということを差し引いても、
    そんなに目新しいものは無かったし、
    やや時代錯誤なシチュエーションも
    気になってしまったな。

  • ディズニーの表面上のことだけではなく、裏側まで好きになれた。人を惹きつける魅力が具体的にわかって、見方が変わった。

  • 主人公がコンサルティング会社の最終面接をディズニーランドでうける、主人公は”姫”・面接官は”野獣”、いろいろとツッコミどころが満載なストーリー設定の中(笑)、”面接の課題”としてディズニーランドの分析をおこなっていきます。タイトルに”会計”とあり、確かに多少連結決算の情報を利用したりはするのですが、客層のフェルミ推定や、売り上げを客数×客単価に分解してそれぞれをUPさせる戦略、コスト分析やライセンス契約の仕組みの解説等が行われているので、会計よりももっと広い経営学の内容となっていますね。
    個人的には、それまで理論で勉強していた内容を実際にディズニーランドの経営に落とし込んで考えるのにいい機会だったこと(に加えて自分がディズニー好きであること(笑))、またすごく簡単に読める内容になっていることで、結構気に入りました。ただ、”簡単に”という言葉を使わせていただいた通り、経営の専門的知識が詳細に解説されているわけでも、会計基準が参照されているわけでもないので、がっつりディズニーの経営分析を期待して読まれる本ではないでしょう。

  • ディズニー来園者の7割が女性で18歳以上の大人が同じく7割を占める。平均客単価は年々増嵩し2013年度は10,601円。売上高4000億円で営業利益は800億円。負債残高1240億円。驚かされるのがディズニーを支える従業員の9割がバイト。年収は200万円。園で働いているほとんどの人がバイトであるとのこと。夢のディズニーにも当然のことながら会計という現実がある。華やかな表の世界に対する裏側からの世界を通してディズニーというものを立体的に眺めることができた。

  • No.699

  • 会計という切り口でディズニーを分析するという、他のディズニー本とは一線を画した内容で面白かった。ストーリー仕立ての構成で読みやすく、さらっと読めました。ビジネス・会計の内容としては超ビギナーレベルですが、有価証券報告書の実際の数字を使っているので、ディズニーの財務状況を手軽に知るいい材料でした。

  • 秦さんが書かれた前2作がよかったので、本作も…。

    東京ディズニーランドでの、ホントに魔法のよぅな、
    数々の感動的なエピソードやホスピタリティに係わる
    書籍がたくさん出ておりますが…、

    本書では、そのような主観的な要素からではなく、
    財務諸表(決算資料)を用いた客観的な要素から、
    東京ディズニーランド(オリエンタルランド)の、
    ビジネスとしての強みやビジネスモデルや戦略を、
    基本的な財務諸表分析によって、評価しています。

    もちろん、本書は、
    決して、オリエンタルランドの強みを、
    つまびらかにすることが目的ではなく、
    誰もが知る、東京ディズニーランドを題材として、
    会計の基礎、特に財務諸表分析を勉強してみよぅ!

    っといぅもので…、
    やはり、ビジネスマンやキャリアウーマンならば、
    ゲストに夢と魔法を届け続けるための企業努力を、
    数字を用いて客観的に評価することは、大切で…、
    本書の内容のわかり易さは、秦さんならではです。

    それだけに…、できれば、第5話(最終話)も…、
    東京ディズニーランドで、〆て欲しかったかな~。

    経理や財務部門以外の方に、特にオススメですね!

  • ディズニーランドをテーマに、財務三表や経営学の基礎知識を学ぶことができる本。
    有価証券報告書に記載された情報を基にオリエンタルランドの経営手法を分析している。物語基調なので、読みやすかった。

  • ディズニーの素晴らしい経営理念や現場スタッフのホスピタリティのことを書いた本が多い中、本書は会計戦略の視点から書かれている。

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