シルバー・バーチの霊訓 5 新装版

著者 :
制作 : A.W.オースティン 
  • 潮文社
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本棚登録 : 32
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806313854

作品紹介・あらすじ

「ダイヤモンドの輝きをもつ」といわれる霊訓中の霊訓である。あなたとは何者か。そのあなたの中に隠れた無限の鉱脈を掘り起こす現代のバイブル。

感想・レビュー・書評

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  • シルバーバーチの語る“動物実験”

     Q.動物実験がますます増えておりますが、どう思われますか?
    A.ためになる仕事をしようと努力している人はかならず霊界から鼓舞し支援し霊力をもたらそうとしている人たちの援助を受けます。神の創造物に対して苦痛を与えることは、いかなる動機にからせよ許されません。ただ、動物実験をしている人の中には、人類のためという一途な気持ちで一生懸命なあまり、それが動物に苦痛を与えていることにまったく無神経な人がいることも忘れてはなりません。しかし摂理を犯していることに変わりありません。

    Q.人類のためと思ってやっても罰を受けるのでしょうか?
    A.動機はなるほど結構なことかもしれませんが、法の原理を曲げるわけにはいきません。実験で動物が何らかの苦痛を受けていることが分かっていながらなお意図的に苦しみを与えるということは、それなりの責務を自覚しているものと看做されます。動機は人のためということで結構ですが、しかしそれが動物に苦痛を与えているわけです。そうした点を総合的に考慮した上で判断が下されます。いずれにせよ私としては苦痛を与えるということは賛成できません。

    Q.動物は人類のために地上に送られてきているのでしょうか?
    A.そうです。同時に人類も動物を助けるために来ているのです。

    Q.動物創造の唯一の目的が人類のためということではないと思いますが?
    A.それはそうです。人類のためということも含まれているということです。

    Q.動物の生体解剖は動機が正しければ許されますか?
    A.許されません。残虐な行為がどうして正当化されますか。苦痛を与え、もだえ苦しませて、何が正義ですか。それは私どもの教えとまったく相容れません。無抵抗の動物を実験台にすることは間違いです。

    Q.動物を実験材料とした研究からは、たとえばガンの治療法は発見できないという考えには賛成ですか?
    A.神の摂理に反した方法からは正しい治療法は生まれません。人間の病気にはそれぞれにちゃんとした治療法が用意されています。しかしそれは動物実験では発見できません。

     (以上『シルバーバーチの霊訓5』(潮文社、近藤千雄訳)より抜粋。)

     大霊の摂理に則れば、動物実験により開発された薬は問題があるとされる。抗がん剤もしかりだ。今現在、抗がん剤を使用している癌患者さんにはショックな文章かもしれない。申し訳ないとも思う。

     しかし魂は永遠であり、肉体はほんのわずか長くても120年近くしか生存できない。さらに病んだ身体であればそれを延命しても数十年であろう。魂は何千年、何万年とかけて進化の旅を歩んでいる。肉体はわずか数十年。たったそれだけのこの世での延命を図るために、他の生き物の生命を奪い、あるいは苦しみを与えるという行為は因果律を考えれば、霊的エネルギーがマイナスに向かわざるを得ない。

     人はあの世でも現世と同様の生活がある。死はただドアをくぐって隣の部屋に行くに過ぎない。残された者は悲しみに沈むが、それは会えなくなる状況が悲しいだけである。いずれ全員が向こう側に行って懐かしい顔、顔、顔に会えるのだから、そう悲しんではいけない。

     私達は永遠の魂である。肉体はほんの一時的に着ているものにすぎない。物質はいつかは消滅する。霊が離れれば命はなくなる。

     一時的に着ている物をもうちょっと手を入れて修理するために、他の生命を奪ってはいけない。
    魂の成長が我々の課題であり、肉体は成長するために一時的に使用する衣に過ぎないのだから。

     私はシルバーバーチが上で語った最後の一文、「人間の病気にはそれぞれちゃんとした治療法が用意されている」という文章に希望を見出し、それが植物にあると直観して探しているのだ。

     なんとなれば植物の霊的意識は「他の生き物へ自身を差し出す奉仕」と知ったから。ハーブ療法、アロマテラピー、自然療法、フラワーエッセンス、ホメオパシー、灸療法・・・これらを駆使して霊能のある方とも手を取り合って「地球に優しい癌の治療法」を発見していきたいと思っている。
    (2005.2.11)

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著者プロフィール

1935年生。十八歳の時にスピリチュアリズムとの出会いがあり、明治学院大学英文科在学中から今日に至るまで、英米の原典の研究と翻訳に従事。1981年と1983年に英国を訪問。著名霊媒、心霊治療家に会って親交を深める。2012年逝去。

「2015年 『新装版 ジャック・ウェバーの霊現象 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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