地図で読む松本清張

  • 帝国書院
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本棚登録 : 114
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784807165384

作品紹介・あらすじ

日本推理小説界の巨星・松本清張の作品の舞台を地図とともに解説。地図と合わせて読むことで、作品の世界観は一層深みを増したものになります。本書で扱うのは『ゼロの焦点』『砂の器』『点と線』『火と汐』『時間の習俗』『或る小倉日記伝』『波の塔』『球形の荒野』『Dの複合』『眼の壁』『天城越え』の全11作。巻末には多くの清張作品の舞台となった昭和30年代の中学校地図帳も復刻して収録。ほかにも、清張作品に登場する鉄道路線や列車名がわかる資料もあり、清張ファンのみならず、鉄道ファンも垂涎の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 地図の面白さを再発見出来た。
    新型コロナ禍で、県外移動もままならない中、帝国書院の地図を眺めながら、まだ行ったことないなー、今度行ってみたいな。と想像する楽しさ。

  • 帝国書院&松本清張というだけで、キュンキュンする私。携帯電話のなかった時代の昭和の作品の豊かさを、再読・再視聴したくなった。

  • 清張作品のあらすじと作品の舞台の地図・写真がうまく配合されており、清張作品を立体的に理解できる。
    紙の地図だからこそできる試みだと思う。帝国書院の意欲作。

  • よくテレビドラマで、作品を見ることはありますが、小説を読んだことがないので機会があれば読んでみようと思います。

  • この本棚では交通新聞社新書の「「清張」を乗る - 昭和30年代の鉄道シーンを探して 」、帝国書院の「松本清張地図帖」、文藝春秋の「清張鉄道1万3500キロ」というような松本清張作品と地図と鉄道についての本を並べてきました。未読ですが原武史の「松本清張傑作選 時刻表を殺意が走る―原武史オリジナルセレクション 」という新潮文庫も入ってます。自分のように清張・地図・鉄道という食べ合わせが大好きな人に向けて定期的に食欲をそそらせるメニューが提供されているイメージかな…。同じ帝国書院モノでも「地図帳」は都電の路線図がそそらせてくれたし、今回の「地図で読む」は昭和32年の中学校の地図帳に小説中の事件の出来事がマッピングされたページがもう、たまりません。そもそも事件の結末もあっけらかんとネタバレさせているので、入門者には不親切でマニアのためのマニアック本でした。今、NHK-BSPで日曜日の4Kにリマスターされた「新日本紀行」がオンエアされていますが、昭和の高度成長の中で、東京と違う濃厚な地方の空気の缶詰になっています。そんな日本全国に新幹線が張り巡らされる前の時代は地方への好奇心が、昭和30年代、40年代の経済成長のエネルギー源だったのかもしれませんし、清張作品が国民的にヒットする要因にひとつだったのかもしれません。清張の時代=成長の時代?バブルと失われた20年を経て日本の経済成長は厳しいものとなり、地方は人口減に苦しみ、しかし清張コンテンツは今でも愛されて続けています。彼が取材し発見し、創作として光を当てた土地土地の小説群はもはや地方の資産になっているようでもあります。コロナによって地方回帰をいう論調もありますが、あの時のような濃い地方の時代は来るのでしょうか?

  • 社会科地図の出版社による清張作品の見える化。地図と時刻表だけで何時間も過ごせる。

  • 松本清張作品に登場する土地を地図により解説する圧巻の一冊。ネタバレ注意。

    学校で使った懐かしい帝国書院の地図により清張作品の舞台を語る。あらすじとそれに基づく土地の解説なので、もろにネタバレ。できれば本書の作品別特集に出てくる作品は全部読んでから本書を読む方が良い。
    ゼロの焦点、砂の器、点と線、火と汐、時間の習俗、或る「小倉日記」伝、波の塔、球形の荒野、Dの複合、眼の壁、天城越え

    清張ファンには必携アイテム。

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