量子化学: 基本の考え方16章

著者 : 中田宗隆

• 東京化学同人 (1995年9月5日発売)

感想・レビュー・書評

[鈴華書記さんの感想 · 2023年1月4日]

量子論の初歩→波動方程式→水素原子→ヘリウム原子→水素分子→その他分子，という流れで進む，量子化学の最低限の要素をまとめた教科書。

[えるの本棚さんの感想 · 2014年1月5日]

古典的な波動方程式の導出から量子論への展開、原子・分子軌道まで、式の導出をすべきところはして、省くところは省いた量子化学の基礎的な本。初学者にとって非常に読みやすい本のひとつ。マッカーリ・サイモン物理化学を読む前の準備体操にいいかもしれない。教科書というよりは読み物に近いかも。

[ratsさんの感想 · 2011年12月28日]

量子化学最初の一冊として。
コンパクトに要点がまとまっており、タイトルにある通り「基本の考え方」を短時間で概観できた。式の省略も適度なレベルで、計算の筋道を追うのは難しくない。試験前に何をしていいか分からない、というような時にまずこの本から始めるのがよいだろう。シュレディンガー方程式とは何か？という基本的なところから段階的に議論を進めてくれる、大変親切なつくりの入門書である。

量子論って凄いな、世界って本当はこんな風になっていたんだ、といたく感動。もっと深く勉強してみたい。

ただ、実際の問題は各章末に数問ある程度で些か心許ない。他に演習書を探す予定。

[Text Runnerさんの感想 · 2008年4月2日]

定価2400円から7割引

著者プロフィール

東京農工大学名誉教授、理学博士。1953年 愛知県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士後期課程中退。東京大学助手、広島大学講師、東京農工大学助教授・教授などを歴任。

「2022年 『高校生にもわかる 物理化学』 で使われていた紹介文から引用しています。」