もっと知りたいルネ・ラリック 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 東京美術 (2009年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808708344
感想・レビュー・書評
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宝飾品とかまったくといっていいほど興味がないのだけれど、本書をなんとなくめくってみたら一目惚れ。
繊細さとグロテスクさが一体になった、昆虫や爬虫類などをあしらったアクセサリーも良いし、一方、透き通った氷のようなガラス作品も好き。
表側は蝶、裏側はこうもり柄があしらってある懐中時計もほんとに粋だ。
所有したいとは思わないものの、こうしたルネ・ラリック作品を身につけて似合う人をずっと眺めていたい。
いつか実物を見に行く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アール・ヌーヴォーからアール・デコに、ヨーロッパの流行がガラリと変わったってことがいまいちよくわかってなかったんだけど、女性がコルセットから解放されたことが一台転換点だったと知ってなるほどと思った。曲線美とボリュームを強調した衣装に似合うジュエリーと、シンプルでナチュラルなスタイルに似合うものとの違い…ってことなんですね。
どちらのモードでも超一流の作品を作り続けたラリックは本当にすごい…。
また美術館に本物を見に行きたくなった。 -
ラリックの想像力には知性と気品を感じます。ジュエリーアーティストとしての頂点はファッション革命によって価値観が変わり舞台を去りましたが、ガラス工芸にアールヌーボーの優美な冴えを見せて復活します。古典美を追求した作品の持つ品位ある装飾性はラリックの真骨頂ですね。庭園美術館で見られるラリックの作品はいつ見ても心惹かれます。
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ラリックの入門本としては平易な内容でお勧め。
アールヌーヴォーとアールデコ、両方のラリックの作品がバランスよく見れる。
ただし、あまりボリュームがあるとは言えないのが不満やも。 -
ルネ・ラリックは自然と女性をこよなく愛したジュエリーの巨匠です。
自然や昆虫をモチーフとした作品や妖精や女性をモチーフとした
美しい作品にため息の連続です。
そんな彼の生涯を作品を通して分かりやすく面白く紹介されています! -
このデザイン、私の中のアールヌーボーへの大きな影響を与えた1冊