もっと知りたいガウディ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 東京美術 (2014年6月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808709938
感想・レビュー・書評
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本書では、初期から晩年にいたるまでの彼の建築を写真と解説文で紹介し、ガウディの建築家としての生涯を駆け足でたどれる作りになっています。ところどころ、難しい用語と、幾何学的想像力を使う場面がでてきますが、構えることはありません。わかりにくいところを飛ばしても、ガウディ作品の写真から、響いてくるものがあります。初期の頃から、ガウディは細部にこだわり、みっちりとひとつの建築物のミクロからマクロまで意識しないところはないような作り方をしていたようです。それは、作風が変わった後期にしてもそうで、後期のあのうねったような生々しさのある建築でさえ、イメージ性だけで作られたものではないのか、と創造というものの認識を新たにするような印象を受けます。小さなところから大きなまとまりまで、これはこういう意味合いだっていう意識がはっきりしていて、その総体としてひとつの建築物ができあがっているような感じを受けるんです。後期の建築なんて、「すごいところに行ったなぁ」と素人目にも映ります。でも、それがいろいろ歩き回りすぎて袋小路に迷い込んでしまったのではなく、新たな、誰も知らない地平を見つけた感覚があるんです。誰も知らないものが「発現した」と言いたいくらいですが、たぶん、ガウディからすると、発現ではなくて「発見」になるんだと思います。
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大学の教本みたいな文章で、初学者には読みづらいがある程度知識があったら読み応えがありそう。今回ガウディ関連で借りてきた全4冊のなかで一番写真の色味に翳りが多くて日本的だった。
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バルセロナで、ガウディの教会や、アパートメントや、公園や、いろんな作品を見て回ったな
教会は、螺旋階段で、上まで登ったんだよね
教会の上から、バルセロナを見下ろした
バルセロナは、ほんとに、美しくて魅力的な街 -
”建築家は総合的人間である。
彼はさまざまな事柄を、
これらがつくられる前に全体からはっきりと見る。
彼は諸要素を3次元関係の中に適切な距離に位置づけ、
結びつける。” -
2023/7/8
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スペインへ行く前に勉強を。
ガウディの生い立ちとガウディが設計した作品について写真付きで解説されている本。
思っていたよりも、なんとなくグニャリとした箇所も多い作品が少なくないんだなと感じた。
ブルジョアの力は偉大なり。 -
初ガウディ。建築そのものの芸術性に感嘆。
解説は翻訳された引用文がこなれておらず、分かりにくい。文体も硬い。ムック本なので仕方がないが、ハッとするような文章には出会わなかった。
図版の選択、鮮明さ、そして構成は素晴らしいと思う。 -
【配置場所】工大選書フェア【請求記号】523.36||I【資料ID】91141631