和の香りを楽しむ「お香」入門

  • 東京美術
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808711283

作品紹介・あらすじ

日本の豊かな香り「お香」の歴史と文化、さまざまな種類のお香を紹介。日常生活での使い方のヒントなど、和の香り「お香」を楽しむための情報をわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 山田松香木店監修による「お香」の本。
    それほどお香には詳しくないのだけれど、ふと通りがかった京都の露地にあった店で、清水焼の藤の香炉に一目惚れして衝動買いして以来、お香を焚くようになった。

    といっても、スティック型とかコーン型ばかりで、なかなか香木を楽しむところまでは至らない。

    最近また、マルセル・デュシャンっぽい香炉を見つけて買った。そのさい店員さんから、もっとディープなお香の世界の一端を教えてもらった。

    で、本書を手に取ってみたわけだが、ディープどころではない、底なし沼だった。
    面白いのは、いわゆる薫物は平安貴族の楽しみ方であり、武士が台頭してくると、香木へと傾いていったという歴史。
    さらに、室町になり、足利義政の東山文化の隆盛とともに、"香道"はよりディープになっていった。その道を担ったのは、三条西実隆と志野宗信だ。

    「源氏香」、つまり『源氏物語』の登場人物やイメージとともに香りを楽しむという"遊び"を知るに及んでは、なんだかため息が出てしまった。呆れたのではなく、なんたる贅沢、と感心してしまったのだ。

    やはり、お香は好きだけど"道"に入る気にはなれない身としては、次のステップとしておずおずと「印香」「練香」に進むとしよう。直接火をつけるのではなく、加熱して香りを楽しむ式の楽しみ方。
    これなら、コーヒー豆を挽いてコーヒーを淹れるくらいの時間でできそうだ。

  • お香と言えば、何故か北鎌倉の円覚寺の白檀を思い浮かべる。
    と言うことで、お香に多少なり関心は、あったのだと思う。

    最近、淡路島に行く機会があった。
    淡路島は、特に西海岸はお香の一大産地であることを知った。

    薫寿堂では、お香造りの体験教室まである。

    実際に体験させてもらった。

    乳鉢を使ってお香の原料を擦り下ろし、
    薄い板状に引き延ばし、
    ケーキの型取りの様なもので、
    動物の形や飛行機の形を切り出すなど、
    初めての楽しい体験ができた。

    展示スペースでは、色々なお香の原材料になるものが展示されている。

    もちろん目的は様々なお香の製品の販売である。

    https://www.kunjudo.co.jp/

    本書は、お香の入門書として淡路島で体験した事や、
    展示していた物を復習する事が出来る。

    ※ 前置きが長すぎるなぁ。

  • お香に関わる基本的知識が得られます。

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