日本の婚礼衣裳 寿ぎのきもの

著者 :
  • 東京美術
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808712303

作品紹介・あらすじ

新発見も含めた、日本の女性婚礼衣裳史の決定版。祈りと喜びの感情に満ちあふれた婚礼の儀式が、もっとも美しく洗練された形で行われていた江戸時代から近代初期にかけての女性の婚礼衣裳やしつらえについて、豊富な資料図版とともに歴史的な変遷をたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 婚礼衣装にはどうも目がいってしまう。単純に見るのが楽しい。

    武士の時代になると妻問婚から妻が夫の家に入る形態になる。お色なおしも、室町時代だと、二日間は白無垢を着て、三日目に色地の着物に着替えた。嫁が色直しするのは婿の家の人間になったということを表現する意味があったとある。知らなかった・・ 現代では花嫁衣装は単なるファッションですね。こういう封建的な意味があるならなおさらファッションにのみ意味を持たせたい気がする。

    江戸時代ともなると富裕な町人も武家の様式を取り入れ婚礼をするようになるが、同じにするのははばかるので、自らの価値観で変化をもたせたようだ。白地、赤地、黒地と三色のものを着る、というのは武家から取り入れている場合もあるようだ。

    展覧会「寿ぎのきものジャパニーズ・ウェディング 日本の婚礼衣装」の図録。横浜そごう美術館にて2021.10.16-11.14

    編者は長崎厳氏(共立女子大学家政学部教授で同大博物館館長) 衣装の所蔵者は共立女子大学博物館や京都国立博物館、宇和島伊達文化保存館、近江八幡市、田中本家博物館、東京家政大学博物館、個人。


    2021.11.10初版第1版 図書館

  • ふむ

  • 2022/04/01

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著者プロフィール

長崎巌(ながさき・いわお)
共立女子大学家政学部教授/同大学博物館館長。専門は日本染織・服飾史。世界の美術館が所蔵する日本染織品の調査・研究をライフワークとしている。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程芸術学専攻単位取得修了。東京国立博物館学芸部工芸課染織室長を経て、2002年より現職。2005年、きもの文化賞受賞。『きものの裂とことば案内』(小学館、2010年)、『Kimono Beauty』(東京美術、2013年)をはじめ日本染織に関する著書が多数ある。

「2021年 『日本の婚礼衣裳 寿ぎのきもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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