美浦トレセン発ファンが知るべき競馬の仕組み: 非公式発言

著者 : 谷中公一

• 東邦出版 (2007年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ichiro.marinersさんの感想 · 2018年10月23日]

現在の競馬界は、世界に通用するレベルに到達した。革新的な馬主や調教師たちの高潔な志と努力の賜物である。　伝統を重んじる競馬界のなかで革新を行うことは多くの軋轢を生み出すものである。伝統＝因習という図式は、有益悪化に苦しむ大企業そのものである。騎手から調教助手に転進した著者が、このような競馬界に「物申す」というのが本書である。　ビジネスという観点から見ると、正しいとは思えないような指摘もあるが、概ね賛成できる内容である。JRAも売り上げばかりを気にせず、不景気な今こそ、この本を参考にして構造改革に踏み出すべきであると感じた。

[てんねこさんの感想 · 2012年7月26日]

「崖っぷちジョッキー」としても知られる谷中公一が、元騎手、調教助手としての経験と視点から、競馬界の様々な内側を紹介している。馬の調子や追い切りに関するポイントなども含め、プロとしての意見が判りやすく解説されている。