- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784809409721
作品紹介・あらすじ
世界に冠たるラグビー王国は、いかにして最強国となったのか。その強さはどのように生まれ、どのように支えられ、どのように維持・発展を続けているのか。それを学ぶことは、日本のラグビーにとっても貴重な財産になるはずだ。幸い日本には、ニュージーランドと日本、双方のラグビー事情と文化を深く知るオールブラックス経験者が多数いる。ニュージーランドと日本を等距離に眺めることのできる第三国の代表経験者も多い。そして、ニュージーランドに飛び込み、ラグビー王国のラグビーに深く浸り、長く生活し、そこでの経験を日本に持ち帰った選手もたくさんいる。彼らの経験と言葉に耳を傾けることは、日本がニュージーランド、オールブラックスを理解することに留まらず、人材育成の秘密、環境整備について、彼らが長い時間をかけて培ってきたノウハウを学ぶことでもある。すべての色を混ぜ合わせると、黒になるという。黒のジャージーから学べるものは、何でも吸い取ってしまおう。
感想・レビュー・書評
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ラグビーを知らない人でも知っているかもしれない、文句なしの世界最強のチーム。オールブラックスこと、ラグビーニュージーランド代表。
ハカと呼ばれるマオリの先住民族をルーツにしたウォークライなんかを見たことがある人もいるかもしれない。
で、そのオールブラックスのチームの成り立ちや運営、選手達はどう戦っているか、など。スポーツドキュメンタリーというよりは、ニュージーランドという国において、ラグビーがいかに生活の一部になっているか。文化として根付いているか。
危うさはありながらも、しかしその最強の秘密は、あるようでいて、ない、というのが実際のところではないだろうか。強くなるために、当たり前のことを、謙虚に、ひたむきにやる、といったところか。
よくこんな本を出したなぁというのが正直な感想。いや、コレ、何冊売れたんでしょう、実際のところ。ラグビーが大好きな僕としてはものすごく面白く、2日ほどで読んじゃったんですが、広く受け入れられるとは思えないだけに余計な心配をしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実は、隠れラグビーファンなので読んだ。
ニュージーランドラグビーの育成システムの凄さを垣間見た。
そりゃ、日本はなかなか勝てないってと思う。
オールブラックスが常勝軍団であることは疑いないが、
ラグビーW杯の優勝が、今回含めて2回だけと少ない。
その仮説で
「いい若手選手がどんどん輩出されるので、オールブラックスの選手の入れ替えが激しく、チームの熟成が進まない」
というパラドックスが印象深かった。
「後継者」「新陳代謝」とかよく言うけど、
行き過ぎもそれはそれで良くないんだねぇ。