わたしの島をさがして

  • 汐文社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811325149

感想・レビュー・書評

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  • 学校で自分の出身の国の絵を描く宿題が出ました。
    クラスメートたちは早速どんな絵を描くかおしゃべりをはじめますが、ロラは赤ちゃんのときにアメリカに来たので覚えてないのです。

    お姉ちゃんや近所の人々、おばあちゃんたちにお話を聞いて、自分の出身の島のイメージをノートに描きためていきます。

    スケッチブックから飛び出す絵がよい。
    移民や難民の事を思う。

    ロラたちにとっての“怪物”は何かが、後書きを読むまでわからなかった。
    それぞれの理由にあわせて“怪物”が表すものが、違ってくるんだろう。

  • ・小学生の女の子が周りの人たちに話を聞くことで自分のルーツを探していく物語。
    ・カラフルな絵はとてもよいが読み聞かせをするには長い。
    ・はじめに絵本を見たときに「怪物」は津波のことかと思った。独裁者だということは解説されないと分からないかも。日本の子どもに分かるかな?
    ・コロンビアの子どもを描いた『いっしょにかえろう』(ハイロ・ブイトラゴ文、ラファエル・ジョクテング絵、岩崎書店、2018)を思い出した。
    ・絵本の絵の中に「SALCEDO」と書かれた写真が描かれており、何だろうと思って調べたところ地名だということが分かった。さらに調べると1950年代ドミニカ共和国でのトルヒーヨ大統領による独裁政治に抵抗したミラバル姉妹のことが出てきた。

  • 絵本で世界を学ぼう

    紹介された本。
    本書で46冊目だ。

    この絵本は、ドミニカ共和国に関するもの。

    中南米の国だと思うけど
    ドミニカって北アメリカと南アメリカをつないでいるカラザみたいな所?

    わたしの島をさがして

    ってという題名だから、カリブ海に浮かぶ島かな。

    キューバの東側にある島、その島も二つの国に分かれている。その東側が、ドミニク共和国。

    でも本書の舞台はアメリカだ。何で?

    主人公の女の子は、赤ちゃんの時に島からアメリカに渡ってきた。学校の授業で昔いたところの絵を書く様に言われるが、全く記憶にない。

    そもそも赤ちゃんが何故、故郷を捨ててアメリカに来たのだ?
    女の子の居た島は、素敵なところだったと言う。
    おじいさんなどは、そのことを話したがらない。
    怪物から逃げてきた様なのだ。
    本書の中だけでは、女の子はお母さんとおばあちゃんと3人で住んでいる様に思える。
    お父さんは、どうしたのだろう。怪物にやられたのだろうか?
    怪物って何?最後まで怪物でどうしているが、調べてみると、軍事独裁政権のことを言っているのだと分かる。
    ちょうど今のミャンマーみたいなもんだろうか。

  • 自分が生まれた島を知らない主人公。周りの人に聞いて島の絵を描く。

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