すてねこたちに未来を 小学4年生の保護ねこ活動

著者 :
  • 汐文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811325859

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  • 小学4年生の女の子、中山渚美(なかやまなちゅら)さんと母、亜子さんの保護猫活動の毎日を追ったノンフィクション。

    ひたすら保護猫たちが幸せになる事だけを願い、野良猫探しのパトロール、見つけた猫たちを病院へ連れて行き、命を救い守るために全力を注ぐ。その後も譲渡会などでその猫の子にとって一番良い譲渡先の里親を探し委ねる。

    とても印象に残った事として。
    数時間でお別れしなくてはならなかった団地にいた猫。その猫を保護し病院へ連れて行こうとした時に「やさしい人がいるのねえ」と声をかけた団地の人がいた。渚美さんは心の中で(そう言うあなたもやさしくなればいいのに)と呟く。同じ命である人と猫。一度消えてしまうと二度と戻らない命を、動けなくなってそこにいる猫に気付いていながら、見て見ぬ振りが出来るか出来ないか、なのだと思う。誰もが渚美さん亜子さん母娘のような活動が出来る訳ではない。と言うかほとんどの人には出来ないけれどそれでもそう思う。何も出来ないならせめて猫が弱ってしまう前に保護猫活動をしている人に助けを求めて欲しい。

    そもそも猫が野生で生きて行くという事がとても難しいと知らない人が多いのでは。
    家猫は人が猫と暮らしたいがために改良し作り出した猫。猫を好きな人もそうでない人もいるので一緒くたは出来ないが、家に迎えないまでも静かに見守り、手を差しのべ共存する事は出来る。人は猫にもっと優しくてもいいのだと思う。

    出来るなら猫と一緒に暮らし、お腹一杯のごはんと暖かいベッドと沢山の愛情で幸せにして。猫好きは皆、全ての猫に幸せになって欲しいと願っているはず。私もそう。

  • 保護猫活動をしている小学四年生の話。保護してお世話して里親を探すところまできちんと面倒をみていて立派です。


  • 子供の目線で書かれた児童書。お母さんのサポートもあるけど、自ら使命感を持って保護活動に参加している様子はすでにライフワークの域に。こういった活動が実を結び、不幸な犬猫たちが居なくなる日が来ることを祈ります

  •  捨て猫や野良猫の保護活動をしている小学生渚美ちゃんに密着。
     子どもの純粋な思いが、じわじわと大人たちに伝わっていきます。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。『世界を救うパンの缶詰』(ほるぷ出版)で第65回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『山をつくる:東京チェンソーズの挑戦』(小峰書店)『山里にダムがくる』(山と渓谷社)他多数。

「2022年 『世田谷・大平農園 けやきが見守る四〇〇年の暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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