うわさごと

著者 :
  • 汐文社
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本棚登録 : 41
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811388885

作品紹介・あらすじ

兄ちゃんのクラスに、広島からの転校生・ケンゴがやってきた。ケンゴの親は原子爆弾で亡くなったらしい。兄ちゃんは「ゲンシ病はうつる」って言ってるけど、ほんとなんだろうか…。うわさから生まれる差別について考える絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 6-1 2012/08/29

    **********
    「戦争」「差別」で。戦争疎開の子に対する風評差別についてのお話。

  • いつの時代も差別ってあるんだなーと思った。

  • 《図書館》【再読】差別と苛めは、嫌だなあと思った。

  • 梅田 俊作

  • 10分☆

  • 広島からの転校生へのいじめ。
    お父さんの「ジンピンゲレツ」の言葉にハッとしました。「人品下劣」。
    いわれのない差別で人を傷つけた,我が子に対しての毅然とした態度。
    間違いを正し。そして親として,誠心誠意相手に頭を下げる姿。
    その父の姿勢が,その後の兄弟を導いたと思いました。
    サウイフモノニ ワタシハナリタイ。

  • ★★★★☆
    おじいちゃんが子どもの頃の友だちの話をしてくれた。
    お兄ちゃんが父さんに『ジンピンゲレツ』と、叱られた。
    転校生をヒバクがウツルとからかいケンカになったのだ。
    兄ちゃんと父さん、そしてなぜか僕まで頭をまるめて謝りにいった。
    →兄ちゃんがその日からまわりに何を言われても、その子と友情を結んでいったのがジーンとくる。
    ツルツルと上辺のものではなくガツンと太い友情だ。
    また僕(じいちゃん)自身も、思い込みから『うわさごと』を流し、思わぬトラブルを招く。
    『うわさごと』のタチの悪さを。
    (まっきー)

  • 涙がでました。じんぴんげれつ
    胸につきささることばをしりました。

  • このようなことが実際にたくさんあったんだろうなと思うと心が締め付けられる。子どもたちに紹介してみようかなと思う。

  • お友達とケンカをした女の子に、おじいちゃんが昔の話をします。
    それは…。
    広島で原爆にあったケンゴという少年が、兄のクラスに転校してきます。
    彼は「原子病はうつる」といじめにあい、彼の面倒を見ているおじいさんの家までも、嫌がらせをされます。
    ケンゴと親しくなった兄と僕は、嫌がらせをした上級生と相撲大会で戦って勝ちます。

    人の悪意のあるうわさ、差別、戦争…相反して、友情、正義…、人の心に潜む善と悪が描かれています。
    お話のところどころに挿入されている、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が、心に響きます。

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著者プロフィール

京都府生まれ。
主な作品に『このゆびとーまれ』(講談社・講談社出版文化賞)、『ばあちゃんのなつやすみ』(絵本にっぽん賞)、『しらんぷり』(日本絵本大賞)、『14歳とタウタウさん』(日本絵本賞特別賞)などがある。

「2020年 『てんにのぼったおけや』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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