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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812444795
感想・レビュー・書評
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例によって味わい深いのであるが、今回は特に語り口が「物語」に寄りすぎてしまっている。〓「実話(系)怪談」の刹那的・即物的語り口に「物語」としての重みと味わいをプラスしたのがこの人の怪談の魅力だとは思う。自らの職業上の体験から題材を多く得ていた前作までと違い、「病院怪談」からの脱却を図った今作では、どうも“頭で作った”物語であることが強く出過ぎてしまっているのではないかと感じた。それでももちろん、凡百の実話(系)怪談本とは一線を画するオリジナリティと香気。いっそのこと、もっと「文芸」寄りに行って欲しい。
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