- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812490914
作品紹介・あらすじ
九段下の裏通りにひっそりと佇むレトロな喫茶店「摩楼館」。珈琲から菓子に至るまでこだわりの一品が味わえるが、あいにく客はほとんどいない。店を切り盛りするのは謎の雇われ店主・如月翔太郎。彼の客を客とも思わぬ態度が流行らぬ原因であることはまず間違いない。唯一の常連客はフリーライターの一条明。主な仕事である実話怪談の取材に、人の少ないこの店を用いているのだ。厳つい傭兵のような容姿ながら心優しい一条と、シニカルなクールビューティー如月、正反対の二人に共通するのは「怪に魅入られてしまう性質」。今日も摩楼館では終わらぬ悪夢を抱えた体験者が、恐怖からの解放を願って告白にやってくる…。一見小説のような実話、怪を呼ぶカフェを舞台にした新感覚の実録怪奇譚、誕生。
感想・レビュー・書評
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初読みの作家さん。紹介欄に「見よう見まねで執筆」とあって、ちょっと嫌な予感。
案の定というか…イケメン喫茶店店主の役割がイマイチ謎。危ないところを助けた⁇食べたいものがわかる⁇そんな不思議な存在なんだろうけど…活かされてない感じ。そんな喫茶店で出される食べ物や飲み物はおいしそうではあるけれど。
それとは別で怪綺談が…怖いというか不気味だし、日航機墜落事故や拉致被害者の話が唐突に出てきてどの話も尻切れとんぼ的。
本当の話かどうかわからないが…
続編もあるみたいだけど読まないかな。
残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話怪談の部分がいまいち…
だけど、わりと面白く読んだ。 -
(収録作品)暴力/草いきれ/夏の日/惑いの森
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悪くはないんだけどなあ。
美味しそうな食べ物や飲み物の描写と怪談の組み合わせも贅沢だし、メインの登場人物もそれほど嫌味がなくて、いい感じなのに、なんでこんなにバランスが悪いんだろう?
怪談としては全く読み返したくならないですが、いい喫茶店を発掘したくはなりました。 -
全てが実話なんだそうですが、不思議と、作り込まれたホラー作品のような怖さやらおどろおどろしい感じは無いと思いました。
でも、何か得体の知れない不気味な感覚と、産毛逆立つような感覚は、リアルに体験談が出来る自身にとっては、別の意味で少し怖いと感じました。
例えるならば、某サングラスのストーリーテラーで馴染みの「世にも奇妙な〜」が近いかも知れません。 -
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