- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812491294
作品紹介・あらすじ
ギルドに捕えられたリサは、巨大クルーズ船の船内に作られた研究施設で、『東方見聞録』の失われた章に記述されていた病原菌「ユダの菌株」の解明を迫られていた。そして、発症した患者のうち、ただひとり生き残った女性スーザンに解明のヒントがあると確信する。一方、グレイは両親を人質に取られたまま、セイチャンとヴァチカンの考古学者ヴィゴーの協力のもと、「天使の文字」を解読しつつ、『東方見聞録』の失われた章に記された場所にたどり着きつつあった。そして、モンクはリサを救出し、クルーズ船から脱出する算段を立てていた…歴史と科学の道筋が、ある世界遺産の一点を示す中、世界各地でも新たな患者が発生し始める…。果たして「ユダの菌株」とは一体何なのか?グレイの両親の運命は?そして、組織を裏切ったセイチャンは本当に信用できるのか…。
感想・レビュー・書評
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ウイルスにしてみれば、人間も単なる生物の一つでしかないんですよね……きっと。
有用か無用か、ただそれだけ。
人間が理解している世界って一体どれくらいなんでしょう……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シグマフォースシリーズ。グレイの家ににギルドのスパイ、セイチャンが傷を負って転がり込んできた。シグマフォース本部に連行しようとしたがギルドの殺し屋が妨害する。グレイの両親も巻き込み、グレイはセイチャンを連れて逃亡する。またインドネシアで奇病が蔓延しモンクとリサが派遣される、そこにギルドが乱入してくる。
相変わらず歴史と科学を上手く融合させている。少し落ち着いたとはいえ今現在コロナ禍であることを考えると感慨深い。またセイチャンもメインキャラに昇格し、ギルドとの戦いも本格化した。最後まで面白かったが、本作では歴史と科学が最後の方まではっきり別れており、わかりやすく読みやすいがプロットの単調化がマンネリを招くのではないかと思った。 -
シグマフォースシリーズ3
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【上下巻のレビュー】
ダン・ブラウン超えならず
「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン・シリーズの対抗馬として期待してシリーズ3作目まで読んだが、ようやく期待外れだったことに気付いた。シグマ・フォースがダメ組織過ぎて興醒め。。。 -
相変わらず物語に引き込まれ一気読み。
今回は2箇所から歴史と科学の観点で話が進み1点に終結。
若干無理な設定にも3作目とあってすんなり受け入れてしまった。
グレイとセイチャンの今後の関係もちょっと気になるがまだまだ先は長そうだ。 -
"読書後の知的好奇心的探究の旅では、
アンコール遺跡について「天の鏡-失われた文明を求めて」
バクテリアの世界について「Human Wildlife」ドクター・ロバート・バックマン著
を手に入れてみたい。
このグレイソン・ピアース氏が主人公のシリーズでは、著者が巻末に参考にした科学的、歴史の事実を紹介してくれる。フィクションの部分とノンフィクションの部分を見せてくれるのがうれしい。
作品の中身も3か所で進行している出来事をテンポ良く展開、読者をあきさせない。" -
読書録「ユダの覚醒(下)」3
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p88より引用
“だが、私が質問したかったのは、なぜそこ
を探すのかという点だ。その答えがわかれば、
城塞の遺跡の中で何を探せばよいのかに対す
る答えも、自ずとわかってくるはずだ」”
目次から抜粋引用
“禁じられた地図
魔女
湖底の悪魔
禁断の地
地獄への門”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第三弾下巻。
客船のオーナー主催のカクテルパーティに
渋々出席していた医師・リサ。オーナーから
こっそり渡されたプレゼントは、彼女にとっ
て喜ばしいものだった…。
上記の引用は、バチカン機密公文書館館長
の言葉。
どんなに複雑に思える問題でも、一つ一つ理
由を辿っていけば、答えはその先にあるのか
もしれません。
歴史ロマンと科学的事実とフィクションが、
絶妙に絡み合った作品。ただ、長い。下巻も
本文だけで451ページあって、文庫ですがカ
バンに入れて持ち歩くのには向かないのでは
ないでしょうか。
巻末に事実とフィクションの区別が解説さ
れていて、より一層作品のリアリティを深め
ます。
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