四谷区花園町

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 129
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812497494

感想・レビュー・書評

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  • 著者自身の、会ったことのない祖父から着想を得た物語。

    厳しい時代背景のなか、帰ってこなかった祖父にどんな青春があったのか、愛した人がいたのか、想像を膨らませて描いたのかな。

  • 女性が愛されていることを感じたとき、
    こんなふうになるのだなあ。

    ”この人”
    という人と出会って暮らす。

    ただそれだけのことがこれほど素晴らしいなんて。

    突然の別れはせつないけれど、
    速かれ遅かれ人はひとりで死んでいくもの・・

    高浜さんのファンになりました。

  • 高浜さんが書く男女の恋物語は哀しみが伴うので、いつも心がズーンとします。家柄や人種などの様々な葛藤はこの時代では当たり前で、それでも二人は幸せに一生懸命生きていただろうに、戦争によって簡単に奪われてしまう非情さがなんとも言えませんでした。最後の終わり方は希望でもあるので今回は少しほっとした気持ちで読み終えることができました。

  • 歴史は苦手なわけじゃないんだけど、受験勉強 ばかりしていた高校時代をあんまり思い出したくなくて、歴史モノをなんとなく遠ざけていました。

    でもやはり高浜さん。今作も素晴らしかった。
    人物描写、ストーリー、セリフまわし。
    現代へと続くエンディングになんとも言えない余韻がある。

  • こういうの。こういう時代の浪漫溢れる作品を漫画でも小説でも読みたかった。メインストーリーは切ない恋物語だけど、背景に流れる雑多で貧しいながらも人同士が暖かく、そして逞しく生きていたこの時代に憧れる。そして物語の締め方が、ゴールデン街ってのも憎いよなぁ。あそこで飲む酒の味がまた深くなりそうな素敵な一冊だった。

  • 大人の恋物語、というのがしっくりくるマンガ。

    エロ雑誌のライターでも、良家の三男で自由な結婚も出来ない男。方や混血唐行の親で学も無い女。九州出身という縁があってやがて惹かれ会う…

    朝の連ドラにもなりそうな?ストーリー。楽しい東京時代を経て、九州に戻ってからは苦労が絶えなかったろうけど、けして不幸ではなかったんだろうな。

    最後のシメ方はまるで映画の様。

  • やばい。ツボだった。若さ故のあせり。エロ。高浜さんの作品刊行されてるのはたぶん全部読んでるけど一番好き。名作じゃー。

  • 高浜 寛さんをこの単行本で初めて知りました。
    淡い、繊細な表紙を捲ると、性と愛の物語でした。
    ストーリーは、激動の時代の、よくある恋愛漫画なのかもしれない。
    でもふたりがあまりにも愛し合っていて、本当に幸せそうなので
    やっぱり終盤はどうにも涙が零れて困りました。
    不自由な中で、精一杯、幸せであるように生きた彼ら。

    女性がいやみのない色っぽさと可愛らしさでとてもいいな、と思っていたら、
    高浜 寛さんが女性と知ってびっくりすると同時に納得。
    他の作品も読んでみようと思います。素敵な作品でした。

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