- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812498460
作品紹介・あらすじ
『天使を見つけたら即、城へ献上せよ』。美しい幻の種族として伝えられるバーディアンの生き残り・ユーリは、森の湖で貴族悪魔の豹・蒼真と出くわす。狩る者と狩られる者、絶対絶命の状況でユーリはケガを負ってしまうが、そんなユーリを蒼真は狩らずに助ける。「天使を食う趣味はないんでね」。悪魔の掟に背き、傷が癒える間だけ、誰にも秘密で山小屋にかくまわれたユーリだが、ときおり現れる蒼真の『狩人』の瞳に追い詰められ-。深い森の中、出会ってはいけない者同士が惹かれ合い、そこから禁断の運命が動き出す。
感想・レビュー・書評
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「薔薇の宿命シリーズ」のスピンオフで(私の推しである)蒼真がメインとなります。
本編を読んでるときは、蒼真の相手が馨だとなんか違う、なんか嫌かも…と思っていたんですが、いざスピンオフを読み始めたら、馨の中で荒れ狂う、どうにもならない蒼真への切ない気持ちが可哀想でたまらなかった。
初めて蒼真とユーリが身体を繋げた場面では「おい蒼真、馨のためにここではやめてあげなよ!!」って思うくらい、馨に感情移入して読んでました。
決してユーリに好感が持てない訳でもないし、蒼真の相手は新しい人物がいいとも思ってたんですが、いざそうなると急に複雑な気持ちに…。
あとがきでも少し触れられていましたが、当時は蒼真のお相手は馨がいい、ノアがいい、そのままがいい、新キャラがいいとか、あれこれリクエストが多かったんだろうな。
欲を言えば蒼真の相手も凛々しくカッコいいタイプが良かったなと思いますが、でももしそうだったら結局蒼真は番にしたいとは思わなかっただろうし、そうなるとやっぱり放っておけない儚い天使が相手として妥当なのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蒼真✕新キャラの白鳥の王子ユーリのスピンオフ。なんとなく、ユーリの性格が紲に似ているのがなぁ、と思わなくもないけれど、だからこそ蒼真がユーリを気に入ったのかもしれない。ネコ科っぽく蒼真が人間の姿でも豹の姿でも甘えているのが可愛い。本編でも蒼真は馨の恋心を敬遠していたので、ストーリーとしてはこれでいいんだけれど、このままだと馨が可哀想過ぎるので、ちゃんと別話で救済して欲しい。