少女は鋼のコルセットを身に纏う ~スチームパンク・クロニクル~ (竹書房文庫)
- 竹書房 (2014年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812498538
作品紹介・あらすじ
19世紀、大英帝国ロンドン。街には地下鉄や蒸気自動車、人型機械が行き米している。この世界では、ある鉱石の発見で科学が大幅な進歩を遂げていた。ある夜、若きグレイソーン公爵グリフィンは、傷だらけで道路に飛び出してきたメイド服の少女をヴェロサイクルではねてしまう。グリフィンは彼女を屋敷へと連れ帰り、傷の手当をさせるが、フィンリーと名乗る少女には彼の予想を越えた秘密があった。フィンリーにはもうひとりの彼女である"影の人格"が宿っており、表に出てくると超人的な強さを発揮するのだ。それは、エーテルを操るグリフィン自身や、彼の仲間の怪力の少年サム、天才メカニック少女エミリーと同じような、人間の常識を遙かに超えた能力だった…。やがてグリフィンは、美しくも危険な少女フィンリーと大英帝国を揺るがす陰謀に立ち向かうこととなる-。蒸気の煙と歯車の軋りと共に、いま"スチームパンク・クロニクル"シリーズの幕が上がる!
感想・レビュー・書評
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自動機械(オートマトン)が普及している19世紀末を舞台にしたスチームパンク冒険小説。悪人に両親を殺され、その遺産を使って正義を追求する若き貴族と、怪力の青年、天才エンジニア少女と、チーム構成がなんとなく懐かしのアメコミ風な話だなと思っていたら、作者はもともと「リーグ・オブ・レジェンド」と「X-メン」を足したような話をやりたかったんだとか。納得。そのもくろみは成功してると思います。
敵役というよりライバルの、暗黒街の貴公子ジャック・ダンディがなかなか魅力的で、フィンリーならずとも迷いますよね。「パイレーツ・オブ・カリビアン」でオーランド・ブルームとジョニー・デップのどちらが好みかと訊かれるくらい迷います。詳細をみるコメント0件をすべて表示