絶対エース育成論 ~なぜ田中将大は24連勝できたのか?

著者 :
  • 竹書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812499269

作品紹介・あらすじ

田中将大、ダルビッシュ有ほか世界に誇るエースを何人も育て上げた、日本一の投手コーチが語る、ピッチング&コーチング理論の集大成!

感想・レビュー・書評

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  • やはり、ダルビッシュ、田中を育てたコーチだけあって話が分かりやすい
    運動面での野球という点では無知に近い自分でも飲み込みやすかった

  • ヨッシーこと佐藤義則コーチのピッチング論。ダルビッシュを育て、田中将大を育てた実績は本物中の本物だから、いくつもの金言が本書の中にちりばめられていた。ヒザが割れる、割れないのくだり、かつての輝きを失ってしまった斉藤祐樹ができていないことだけにイタい。
    水を飲みすぎると、足が攣る話もためになった。ダルビッシュ、田中将大の息の詰まるような投手戦を見れない今、大谷翔平と則本昴大の真剣勝負を見に行こうか。

  • 走りこみ、投げ込み、遠投、ストレート、キャッチボール、投げ方、上手くなる天性は存在するが基礎がとても重要であることがよく伝わった。高校時代にするべきことを考えさせられた。

  • 楽天の投手コーチが書いた本。自らの経験に基づく的確な指導でダルビッシュや、田中まー君を育てた人。
    説得力があるわ!昭和の厳しさを持ちつつ、押し付けることなく選手の自主性を尊重する。
    よいコーチとの出会いは財産だね。

  • トレーニング理論、走り込み理論について凄く納得した。コーチという分野で結果を出し続けている方は凄い。

  • マーくん、ダルビッシュをはじめとする佐藤義則が関わった色んな投手が登場し、その評価が面白い。個人的には良い投手の条件としている「いい遠投をする投手」に美馬の名前が挙っていたのが印象的。

  • 佐藤義則っていうのは,現代のいろんな理論には理解を示しながらも,本質は「古風な人」だ.
    本書の中で近年増えてきたトレーニング法や,最近の若い選手の立ち振舞などにいろんな角度から疑問を呈している.その疑問というのが,単に「私達の頃は…」から始まるものではなく,かなり合理的に根拠の並べられた疑問だから,「なるほど」と唸りたくなる.
    例えば,近年の一部の野球チームが抱える「メンタルトレーナー」について,彼らの理論に一定の理解を示しながらも,「9回裏二死満塁フルカウントで投げたことがないと出来ないアドバイス」もある,と佐藤義則は意見する.

    何より,このような,ささやかながらも「最新の野球」に抗いながらコーチ業を続ける佐藤義則の下から,ダルビッシュ有と田中将大という二人の大型投手が大リーグに飛び立っていった,という事実が非常に興味深い.願わくば,この本には,全編にわたってダルビッシュ有による解説を付けてもらいたいくらいだ,と思った.
    特に疑問に思ったのは,佐藤の述べる,投手の筋力についての見解.佐藤に言わせれば,ウエイトトレーニングはあくまでも体づくりの補助で行うものだという.投手に重要なのはインナーマッスルであり,投手がアウターマッスルを強化しても意味がなく,特に胸の前につける筋肉は腕を振るのにじゃまになる,とまで書いている.
    では,メジャーに渡る1年前から驚くべきペースで肉体改造をしてムキムキになった (と,少なくとも素人目には見える) ダルビッシュ有について,佐藤義則はどう思っているのだろうか.もどかしいことに,この点は本書では全く言及されていない.それでは,この見解についてダルビッシュはどう思っているのか…非常に気になるところである.

    全体を通じて,フランクな語り口の中でもコーチングに対する厳しい姿勢がにじみ出ている感じが文体としてもよく,非常に読みやすく内容も濃い良書でした.

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著者プロフィール

1964年羽幌町焼尻島生まれ。鳥類調査員&写真家。喫茶「自家焙煎ヤマガラ珈琲」経営。『新訂 北海道野鳥図鑑』(亜璃西社)、『庭にくる野鳥ガイドブック 北海道 冬編』(日本野鳥の会札幌支部)などに作品を提供。

「2019年 『さっぽろ野鳥観察手帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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