悪辣色男 (ラヴァーズ文庫)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 99
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812499276

作品紹介・あらすじ

堅実な就職先、型どおりの結婚。今まで常識的に生きてきた川崎は、ある事情から会社をリストラされてしまった。川崎は躊躇いつつも、男ばかりが集う高級クラブに再就職する。オーナーの鮎川の「身を売る必要はない」という言葉を信じたのだ。だが、地味で冴えない川崎にやっとついた指名客が求めたこととは…!?「本当は、嫁さんにねだられなくなってホッとしているんじゃないのか?女なんか嫌いなんだろう?」川崎のついた「嘘」をを知っているかのように、川崎を脅し、追いつめてくる鮎川。黒い魅力に、秘められた願望は暴かれていく-!!

感想・レビュー・書評

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  • 渋bl

  • 愛を知らず愛し方を知らない男、鮎川が15歳の自分を真っ直ぐに受け入れてくれた家庭教師だった川崎をずっと想い続けた執着。愛憎さえ感じる鮎川の執着に怯えながらも、正しく鮎川を理解し愛する川崎の心情の素晴らしく流れが見事でした。
    冴えない男の川崎に何故か吸い寄せられるように群がる雄達は、川崎の中にある他者を理解し慈しむ真面目さを感じるからでしょうかねぇ。
    自分の感情に素直になれず、好きすぎて欲しすぎて苛めちゃう鮎川が善きでした。
    奈良千春 先生のイラストがエロスですねぇ

  • 執着攻め。攻めさんの策略はわりと前半から分かっちゃったけど、ハードな内容に救いがあって良かったなと思った。
    執着攻めに開発される39歳の枯れ気味元リーマン(妻子有り)。
    面白かった✨

  • 自分の見ないようにしてた本性を暴かれる話って好き。
    ただ、序盤ですぐに攻めの正体が分かってしまったので受けが気付くまでやきもき。
    調教っぽいのも受けが上品な淫乱なのも良かった。
    自宅で腸内洗浄はちょっとどきどき。

  • 高級クラブオーナーの鮎川×リストラされクラブに再就職した川崎。設定などは嫌いじゃないし、攻めの執着具合もいいなと思うのだけど、う~ん… という感想でした。なぜか嵌まれませんでしたね… 奈良さんの表紙が素敵

  • まさかのハッピーエンド!(笑)病み攻めは苦手分野ですが、描写もしっかりしており入り込みやすく、無我夢中で読破していました。どうか、お幸せに~

  • 攻め:鮎川斉昭
    受け:川崎

    痴漢の冤罪が元でリストラされた上に妻がした借金を抱える川崎は給料が良いという理由で会員制高級男性専用クラブに面接に行く。
    面接中に自分で認めていない性的嗜好を仄めかされるが、オーナーの抗いたがい魅力に吸い寄せられるように働くことを決めてしまう。
    クラブでは当然のように地味でおとなしく、年齢も行っている川崎は浮いてしまい指名が入らない。そんな時、客に忘れ物を届けると客から誘われてしまい、慌てて逃げ出す。
    大事な客に失礼を働いたことを咎められオーナーに仕込まれる日々が始まる。

    頑なに自分が女性を愛せないことを認めないまま生きたきた受けが少しずつその殻を剥がされ暴かれるが、それでも認められない。
    悶々とする心理描写が秀逸でした。
    よく練ってあって、多分作者も書きやすい作品だったと思われる。納得できる展開でした。

  • ▼あらすじ
    堅実な就職先、型どおりの結婚。
    今まで常識的に生きてきた川崎は、ある事情から会社をリストラされてしまった。
    川崎は躊躇いつつも、男ばかりが集う高級クラブに再就職する。
    オーナーの鮎川の「身を売る必要はない」という言葉を信じたのだ。
    だが、地味で冴えない川崎にやっとついた指名客が求めたこととは……!?
    「本当は、嫁さんにねだられなくなってホッとしてるんじゃないのか? 女なんか嫌いなんだろう?」
    川崎のついた「嘘」を知っているかのように、川崎を脅し、追いつめてくる鮎川。
    黒い魅力に、秘められた願望は暴かれていく――!!

    ***

    受けが既婚者でしかも子持ち(39歳)っていう設定が良かったです。
    しかも年下攻め。でも攻めに貫禄あり過ぎて年下に見えない…!(褒め言葉)

    お話の方は調教シーンが八割と言ったところで、中には軽い浣腸プレイ(腸内洗浄)もあります。
    と言っても汚い表現などは無い為、スカトロが苦手という方も平気な筈。
    調教も決してハードではなく、寧ろ軽いくらいだと思います。

    また、受けである川崎の悩みや葛藤などが全体に渡ってしっかりと描かれているのが良かったです。
    常識人で子供の事を第一に考える良い父親な受けが悩みながらも攻めによって少しずつ欲望を暴かれ被虐の喜びに目覚めていく…そんな過程がこの作品では細かく丁寧に描かれています。

    そしてある意味やられっぱなしの受けが最後、攻めに迫るシーンは堪らなく萌えました。
    手を繋いでの騎乗位のシーン(挿絵を含め)も良い!
    攻めが受けに執着するあまり普通に法に触れる事しちゃってますが最後がハッピーエンドならそれで良い…!
    まさに終わりよければ全て良しです(笑)

    とりあえず表紙の奈良千春先生のイラストが待ち受けにしたいくらい美麗なのと、全体的に重過ぎず最後はさっぱりとした気持ちの良い後読感だったので★4.5です!

  • 途中まで★5つの勢いで読んでいたのだが…

  • 調教もの!で実は執着愛。ちゃんと家庭があって息子もいていいお父さんの普通のおっさんが、39歳にして初めて自分の性癖を知り目覚めていくところに萌えました(*≧艸≦) 伏線的に過去のトラウマシーンを並行して読ませているので、受の性格とか割と説得力がありスラスラと読めました。ハードなプレイもあるので注意ですw ドSだけどかなり病んでいて純粋な攻に、それを全力で受け止める受に純愛を感じました。

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著者プロフィール

2001年に白泉社にてデビュー。シリーズ物を多く手掛ける。

「2016年 『極道の淫らな挑発 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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