- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012764
作品紹介・あらすじ
編集者の長峰将には弟がいる。ひとつ年下で、樹木医をしている幸司だ。幼い頃、長峰の家に引き取られたふたりは、特別な絆で結ばれていた。だから、夜、幸司が将にキスや愛撫の戯れを仕掛けてきたときも、将は寝たふりをして、目覚めると何事もなかったように振る舞った。幸司もまた、熱い視線を向けながらも、昼は弟として行動した。けれど、赤い花の匂いを嗅いだ夜からすべてが狂い始めて!?
感想・レビュー・書評
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本篇に近い雰囲気がで漂ってる。
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前作に出てた長峰さんのお話、スピンオフ!
もう!どっぷりホラーミステリー、刺激的で楽しかった。 -
で、木の根元で煙草吸ってた作務衣のおじいさんは何者だったのか。
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夜光花センセと水名瀬センセとがタッグを組んだ一連のシリーズの完結編。
「堕ちる花」「姦淫の花」「闇の花」から「鬼花異聞」「神花異聞」と繋がって、この「かくりよの花」が最終話です。
尚吾と誠の兄弟cpが好きで愛着が湧いたストーリーでしたが、思い返せば面白すぎた?泰正も、印象的ないいキャラだった気がします。今回も登場していて、彼のおかげで話が明るくなっていますw
その泰正にお守りをあげたりして何かと力になっていた、出版社編集の長峰将が今回の主役。
前の話でいいなと思っていた人物ですが、若干思い込んでいたイメージとのギャップがありました。そこがまた意外性があって面白かったりもしましたけどね。…攻だと思ってました。
でも、時おり漢らしい潔さを見せる将なので、頷ける部分もありました。
「鬼喰い草」と「兄弟」という禁忌が共通項だったシリーズ、最終話では幸司と将の間柄はちょっと変則になっているけど、村の出身である幸司と霊感が働く将の組み合わせだからこそ、ミステリアスなこの話の謎解きができる事になるんです。
しかしやっぱり、血が繋がっていなくても兄ちゃん大好きすぎるでかい弟、という設定は萌えます。夜這いHにドキドキしちゃいました。
エンタメ性を織り交ぜつつ、ホラーな部分で恐怖心をあおられ、その上エロ的にも濃厚で満足、というツボをしっかりおさえた構成はさすがです。
登場した3組のcpも兄弟くくりでマンネリ化しそうなところを、それぞれはっきりとした特徴を持たせて(特に受)、キャラ立ちがすごく感じられました。後で3組を比較できて、楽しめるのがいいですよね。
ラストは、これまでの登場人物が総出演でシリーズを通して読み続けた読者へのサービス精神にもあふれているな~と満足でした。 -
あらすじ読んでえ、これも兄弟?とびっくりしつつでも養子だし義兄弟だろうなーと。あとがきで「兄弟シリーズ」になってて笑いました。花じゃないんだ(笑)まぁここまできたら最後も一応兄弟じゃないと読む側としても違和感あるかもですね。
あと確かに、前作のシリーズでは長峰は攻だと思ってたなー。女性と付き合ってた時に浮気癖ってのも意外過ぎて驚いたけど、理由が辛かったです。自分の意思じゃないってのは。
なんか霊的な怖さでは一番怖かったかも。ホラーフラグばんばん立ちまくってって、回避して!回避して!てすごい思いました。話になんないから絶対回避は出来ないんだけどさー(笑)もう赤い花が出てきただけで不穏な空気がばんばんになるのが、刷り込まれてしまってるなーと。そんできたきた、鬼沢村!ていう。村出てくるだけで嫌な汗かく。落とし穴のとこは痛い痛い。ひーとなりました。死ななくて良かったよね。死んでた可能性のが高いし。
最後の方で近親相姦が昔からって話に、あ、誠と尚吾…と思いました。
最後は言われたら確かに全員集まって終わりでしたね。喋ってないからあんま意識してなかったけど。でもようやく沼も少しはマシになるかなと思うとやっと一つのシリーズとして、その終わりとして良かったなと思いました。気がかりのまま目を瞑って、ずっと不気味な存在のままあり続ける終わりよりは。さらっと書かれてたけどよくダイバー潜ったよね(笑)怖いよ。
幸司の母親の事は知ってたってのと言わなかった理由に何故か覚えがあるんですが、前作の時にその話出てきてたんだっけ?