作品紹介・あらすじ
砂漠の地、ザハタル王国の王子マラークは、天真爛漫で無垢な青年。一方、母違いの兄バドルは異国の地がまじり肌が白く、第一王子にもかかわらず差別されていた。王宮でも孤立する中、ただ一人マラークだけはバドルを敬愛していた。仲睦まじい兄弟だった-あの悲劇の夜までは。因縁うずまく王家に隠された恐るべき真実。そして、弟の裏切りを知ったバドルは、マラークを秘密の城に閉じこめ、夜ごと陵辱するのだった。絢爛豪華なアラブの王宮で繰り広げられる兄弟の確執愛!
感想・レビュー・書評
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★2.5。うーん、王位争いのくだりが長いし、同じような説明も多いし、話に入れ込めないままなかなか萌えに辿り着かず。仰々しい語り口と展開の急さに感情移入もあまり出来ませんでした。そしてあれだけ攻を慕っていた受が信念を折った理由が、いくら混乱していたからとは言えちょっと理解出来ない。自分は存在自体が裏切りだから実際に裏切るって??待望のエロも装飾言葉は多いものの行為はさらっと短めで、最初のHからの愛欲の日々が一気に9ヶ月省略されてて残念でした。しかも兄弟じゃなかった!やっぱりいつもの丸木さんがいいな…
特典ペーパーSS『砂の心』:14歳の攻の語り。無感情な日々の中、唯一5歳の受だけは心の慰めだった。そしてある日、攻の肘の傷口に吸い付いた受に欲情。
著者プロフィール
埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。
「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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