たとえ偽りの運命であっても (SHY文庫22)

著者 :
  • 大洋図書
3.24
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本棚登録 : 84
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813041214

作品紹介・あらすじ

痺せっぽっちで苛められっ子のアレクは夏期休暇のため生まれ育った家へ帰省する。それはアレクにとって憂鬱な日々の始まりだった。優秀な兄たちと違い、出来損ないのアレクは家族からも、使用人からも疎まれていた。そんなアレクの心の支えは、従兄弟のレナードだ。いつでもアレクを理解し、優しくしてくれるレナードがアレクは大好きだった。レナードもまたアレクをなによりも大事に想ってくれる。レナードが与えてくれる愛をアレクは盲目的に受け入れるが-人気シリーズ最新作、ついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のイラストの通りのお話でしたけどね。これはどうやら何かの作品のスピンオフだったらしく、そっちを読んでいたら、もしかしてお話に奥行きが出て楽しかったのかも?ただ、これ単品だけで読んでると、うっすらと狂愛の表面だけ拭ったようなお話になっていて、なんだかとても残念でした。
    もっとちゃんと長い話で綴られていたら、もっと面白かったのかもしれませんが、文庫だとこうなるよね、、、残念ですが致し方なし。

  • 前3作がものっそ好きだったので、購入。
    できれば文庫じゃなく新書発行して欲しかった。

    で、今回は前作でいやーな性格だったアレクが主役。
    みそっかすなアレクのお家は裕福な侯爵家で、できのいい
    兄達に囲まれて幼い頃から酷い差別的扱いを受けて育ったために、
    あんな捻くれ小僧になっちゃったのねって話です。

    そしてそんな捻くれ小僧を育成したのが、アレクの従兄弟である
    攻のレナード。
    光源氏西洋版ですが、ガチで若紫しかみてない病みっぷり。
    尋常じゃないくらいの執着でもって、アレクを束縛。
    親だろうが友人だろうかアレクに近づくものは全て排除状態。
    そして可愛い可愛いアレクを大事に手のひらの中であたため、
    自分だけを見るように、だめっ子になるように育てあげ、
    じっくりねっとりと大人になるのを待ってました。
    インプリンティングにも成功し、アレクが自分無しじゃ
    生きられない状態にまでしてニンマリ。


    正直怖いです、この手の執着。
    アレクもアレクですがレナードもレナード。
    どっちも好きになれないというか、レナードがアレクに
    執着する理由付けが弱く、ただの大きな子供のわがまま
    としか思えないのが残念なところ。
    シリーズ全部大好きだったので、ここにきてガクンときました。
    内容もただただ延々とエロを見続けなきゃならない状態できついし、
    ほとんど桃色シーンでとばし読みしたせいで、内容が全然
    頭に入ってきませんでした。

    読んでて唯一気になったのが、ウィルとエリクの関係なので、
    次回作はぜひこの二人のお話を読みたいなーと思いました。
    好き嫌いが分かれる話かな。

  • その男、やばすぎるからやめとけww
    と、受けに対して言いたくなってしまうのだが、まあ、彼ら二人は幸せなのだからいいのかもしれない……。
    しかし、ヤンデレにも程があるぞ。

  • たとえシリーズ第4弾はアレク編。お相手は学校でも家でも邪険にされるアレクを唯一肯定して優しく接してくれる従兄弟のレナード。レナードのアレクへの想いは疑いようもないけど、問題はその愛が狂気混じりの重量級であること…つまり病んでるー(((^^;)アレクが幸せならいいんだけど、素直に良かったと言いづらい…。アレクはどこまでも可哀想なわけね…。

  • たとえシリーズ4作目。サイトに掲載されていたアレク編に大幅加筆されたもので、たっぷり読み応えがありました。

    アレクは瑞樹を陥れた過去もあり、ちょっとひねくれたところもあってキャラとしてはあまり好きじゃなかったんですよね…
    アレクは学校で苛められっ子でしたが、家でも侯爵家の落ちこぼれとして家族から除け者にされて酷い扱いを受けていることが判明。居場所がないんです。なので学校で、やさしい瑞樹や明るいウィルやエリクという仲間ができてよかったよね、とつくづく思ってしまいました。
    そんなアレクが、幼い時から心の支えにしているのが。従兄のレナードです。
    みそっかすのアレクとは違って、全てに秀でているレナードはいつでも味方になって優しく接してくれる存在。アレクはひたすらレナードを慕っていて、彼から突然キスされても素直に受け入れ、身体も重ねてしまいます。
    それにより、レナードへの恋心を自覚していくアレクなのですが。

    いわゆる、執着愛。長い年月をかけての根回しがすごいわ~
    そこまで、アレクに執着するレナードの理由というのがまた痛くて切なくて。アレクを自分だけのものにしたいという、執着、独占欲、そして嫉妬。レナードの心にひそむドロドロとした愛欲が、瑞樹のアレクへの友情をきっかけとして決壊。
    いたいけなアレクを攻めて攻めて攻めまくり、えっち漬けにしちゃいます。
    レナードの愛を支えにしてきて、ひたすら慕っているアレクは、あっさりレナードのえろてくにはまり、さらに盲愛。
    レナードにとっては「ぼくがこの人についていてあげなくちゃ」と思わせ、アレクの憐憫を誘うことなど朝飯前なのですよ。

    レナードかなり病んでますが、それでもアレクを愛していることには間違いないので、二人が幸せならそれでまったく問題なしです。
    エロが殆どだったような気がする…悲惨ではないので(多分)、楽しんで読めます。
    アレクが幸せを見つけることができて、良かったと思えました!

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