- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813706526
作品紹介・あらすじ
高2の涼は「医者になれ」と命令する父親に強く反発していた。死にたいほどに自暴自棄だったある日、「じゃあ、君の心臓をちょうだい」と、瞳子と名乗る女子が現れる。驚く涼を前に、キラキラ輝く笑顔で彼の夢を励ます瞳子。本性を明かさない彼女だったが、涼はその出会いを機に、父親にも少しずつ心を開いていく。しかし突然「あの桜が咲く日、私の命は終わる」と告げられた涼。そして瞳子が宣言したその日――。衝撃のラストに、狂おしいほどの涙!
感想・レビュー・書評
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主人公の高校2年の涼は、総合病院の院長を務める父親から医者になれと言われて厳しく育てられ、叱られながら生活しています。医者の家系に生まれ、同じく医者を目指している兄と比較され、いくらがんばっても認められない生活に嫌気がさし、死にたいとさえ思っています。そんな時、瞳子と名乗る謎めいた女子に突然声をかけられ、心臓がいらないなら、もらうと言われます。そんな記憶はないのに、なぜか瞳子はクラスメイトで後ろの席です。涼は少しづつ瞳子と心を通わすようになり、瞳子の言葉で父親と向き合いはじめます。
限りある命の中で、精一杯、前向きに、悔いのないように生きることをテーマに、涙するお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完全に涙腺崩壊。
人前で読むのは、キケン! -
現実では絶対にあり得ない話。昏睡状態なのに幽体離脱して幸せな人生を歩むとかわけわからない。でも吸い込まれる作品。行きたくても生きられない人はたくさんいる。自分は元気に生きることができる。すごく幸せ者。命を無駄にしてはいけない。辛くてもしんどくても前を向いて進んでいこうと思える作品。