- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813709596
作品紹介・あらすじ
強烈な恋と青春の痛みを描く
最高純度の恋愛小説――。
ある出来事がきっかけで、生きる希望を失ってしまった幹太。朦朧と電車のホームの淵に立つと「死ぬ前に、私と付き合いません!」と必死な声が呼び止める。声の主は、幹太と同じ制服を着た見知らぬ美少女・季帆だった。その出会いからふたりの不思議な関係が始まって…。強引な彼女に流されるまま、幹太の生きる希望を取り戻す作戦を決行していく。幹太は真っ直ぐでどこか危うげな彼女に惹かれていくが…。しかし、季帆には強さの裏に隠された、ある悲しい秘密があった――。
感想・レビュー・書評
-
悲しい過去と向き合うってとこが面白かったししそこが注文ポイントですね。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても読みやすく、最後まで感情移入して一気読みしました。インパクトのある冒頭から始まった物語。季帆と出会った幹太は、どんな結末を迎えるのか…引き込まれていきましたね。
“死”と向き合うそれぞれの気持ちや葛藤が丁寧かつ流れるように進む。よい意味での”青さ“が、青春をとっくに過ぎた大人の胸にも強く響きました。
それにしても季帆のキャラは独特だけれど印象的で良かったと思います。
-
とても面白かったです!悲しい過去と向き合う季帆がかっこよかった!
-
死にたいと思うほどの絶望感って、一体どのくらいポピュラーなものなのだろう。
もちろん、だから「軽い」と言いたいわけではなくて。
その最中に手を引っ張ってくれる人がいるかどうかで、全てが変わっていく、その感じが沢山の人に「共感」されるのだと思う。 -
些細なきっかけでこんなにも想ってくれる人と出逢えるなんてなかなかないだろうな…と感じさせてくれる作品だった。季帆ちゃんのキャラが強烈だったけど、一途なところに惹かれた。愛には、「死にたい」を「生きたい」に塗り替えるほどの力があるんだなぁと思った。
-
私が初めて買って読んだ本です。その頃私は小6でしたが読み終わったあと涙が止まりませんでした。1回読んだ後にもう1回読むと内容が凄く感じ取れました。小中学生でも気軽に読める本だと思いました!
-
「死ぬ前に私とつきあいませんか!」
まず冒頭のこの一言に引き込まれました。
高校生の切なくピュアな恋心に救われる気持ちになります。 -
ちょっとのきっかけでこんなにも想ってくれる人と出会えるなんて、なかなかないだろうなぁと思う作品でした
だいぶ強引な季帆ちゃんのキャラは強烈でした笑 -
ビブリオバトルチャンプ本('22.9 校内読書週間/'23.9 校内読書週間)
-
【人生に絶望したとしても生きる事を投げ出さないで】
失恋がきっかけで自殺しようとする幹太を止めに入った季帆との劇的な出逢いを経て、再び生きる希望を取り戻す物語。
生きていると度々、生きる事に絶望を覚える場面に遭遇する。
幼馴染みの病弱な七海に献身的に尽くしている様で、それは独善的な行為だと知った幹太。
不器用にしか人を愛せない自分に絶望する幹太に、恋のリベンジの仕方を指南する季帆。
彼女のその真っ直ぐな純朴さに照らされ、もう一度恋をしたいと願う。
人生は痛みの連続だとしても傍にある優しさに救済される事もあるのだ。