- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813711957
作品紹介・あらすじ
あなたが愛してくれたから、幸せを感じられるようになった――。
「愛している、俺の唯一の花嫁」
玲夜から結婚式衣装のパンフレットを手渡された鬼の花嫁・柚子。玲夜とふたり、ドレスや着物を選び、いよいよ結婚するのだと実感しつつ、柚子は一層幸せに包まれていた。そんなある日、柚子は玲夜を驚かせるため、手作りのお弁当を持って会社を訪れると…知らない女性と抱き合う瞬間を目撃。さらに、父親から突然手紙が届き、柚子は両親のもとを訪れる決意をし…。「永遠に俺のそばにいてくれ」最も強く美しい鬼・玲夜と彼に選ばれた花嫁・柚子の結末とは…⁉
感想・レビュー・書評
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大学卒業も間近になり、ウキウキで結婚式準備を進めていく柚子と玲夜。そんな中玲夜の幼馴染みと名乗る芹が屋敷に居候する事になる。あからさまに敵意むき出しで嫌がらせをしてくる芹に対して玲夜の動きはなく柚子はもやもや。おまけに両親からの手紙が届き、再会を希望しているとあって…。まあ解決するんですが最初の頃の自信がなくふらついていた柚子がしっかり足をつけて自分の意見を言うようになったのは良かった。将来の夢も見つけ、玲夜の強力な協力も得たのはいいけど甘すぎないか?ハイクラスの若奥様ってそんな暇ないんじゃないか、花嫁学部でそういった環境について学んだのじゃ?と言うのは野暮か。透子と蛇塚のハッピーな話題にはにっこり。肝心の結婚式があっさりしていたなー。手芸部部長の小鬼への愛の方が炸裂していたのでは。新婚編あるけどどうしよ。
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1〜5巻で完結してしまうのが寂しいくらいに作品に吸い込まれるように呼んでしまった。
柚子と玲夜の続編が読みたいと思うくらいに、一人ひとりの登場人物が個性豊かで、自分がその場に一緒に存在しているかのように感じた。
何よりも蛇塚くんに彼女ができてよかったなって思うのと、玲夜と柚子が無事に結婚式を挙げられて良かったなぁと純粋に思った。
最初から読んでみて分かった事は、何よりも柚子は運命的に宿命的に選ばれている人間だったと言うこと。
神子の力の血の血統を持っていたということが鬼と結ばれる運命だとの設定が面白い。
こういったシンデレラストーリーはまたぜひ読みたい。
同時にクレハ先生の小説は私の好みの小説を書いてくれる先生だなと嬉しくなった。
他にも面白い小説を書いてくれる先生を見つけたいと思う。 -
相変わらずの「ほうれんそう」の欠如で起こる行き違い。
感情表現豊かになった主人公、は、いいんだけど、何故かめっちゃ愛されキャラ。
優しいところはあるんだけど、うーん、もう少しなんというか…残念だ。
魅力的な脇役達がいっぱい出てくるだけに、主人公二人が残念で…
と言いながら、しっかり続きを追いかけているワタシですが…
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結婚してめでたしめでたしの完結巻。とはいえ結婚式とかそのあたりの幸せな雰囲気はあっさりめで、なんだかハッピーエンド感も薄い。というのも、今更感のある芹の登場と、それにまつわる玲夜のよくわからない行動が原因。蛇足だったのではなかろうか。
柚子は自己主張とわがままを履き違えていそうだし、玲夜の柚子に対しての行動制限が厳しすぎてストーリー展開の障害になっていそうでイライラしてしまう。
いろいろともったいないシリーズだった。最初はとてもワクワクしながら読んだんだけどなぁ……。