雨上がり、君が映す空はきっと美しい

著者 :
  • スターツ出版
3.64
  • (13)
  • (21)
  • (22)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 789
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813790808

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冴えない女子が自信を取り戻し前に進んでいく王道の青春ラブストーリー。

    主人公は、コンプレックスの塊を絵に描いたような高校1年生の音沢美雨。
    外見にも内面にも自信がなくネガティブ思考の彼女が、映研の部長・高遠映人に恋をした。

    美雨の卑屈さの元凶ともなっている母親の言動があまりにも酷すぎる。
    八重歯が目立ってみっともないからと大口開けて笑わない様に指図、容姿をけなすだけでは飽き足らず、感性まで否定。
    美雨が卑屈になるのも無理はない。

    自分を認めてくれる人との出逢いで変化する主人公の姿にホッとする。

    悩める10代向けの作品。

  • 高遠先輩が美雨ちゃんのお母さんにはっきり言ってくれたシーンがよかった。子供のためを思ってたとしても親に否定ばかりされてたら、子供はどんどんメガティブになっていっちゃう。美雨ちゃんがこれから前向きになれることを祈ってます❤︎

  • すごく綺麗な雨の表現の小説でした。
    時期的には、梅雨の季節に読むといいと思います。

  • 明るくて朗らかで優しい先輩!最高。憧れる。ドキドキする。
    章のタイトルが、どれもとても可愛い。
    雨に関する素敵な言葉。
    お母さんが、酷い。
    勝手に決めつけて話してくる。
    先輩は、それはいけないこと!と大人に物怖じせずに言えてカッコいい。
    親がうざい時は、「そういうふうに言われるのは嫌だなぁ」と、キレる前に、ちゃんと伝えた方がいいと思う。
    脚本を褒めてもらえて嬉しかった。
    先輩がずっと優しくて良かった。

  •  もういい歳した大人なので、途中から読んでるのが苦痛になってくるくらいには、内容が中高生向けでした。
     
     確か、表紙と装丁が可愛らしく、帯の文句に興味を惹かれ購入したと記憶しています。

     しかしながら、「いくつの人が書いたの?」というくらいには平易で幼い文章と、「この描写いる?!?!」のオンパレード。また、何か出来事が起きた際には後からとってつけたような説明が毎回なされ、伏線とかがはられるようなことはあまりないので物語に全然深みがない。
     先輩が映画監督を目指した理由も、「もしかしたら何か深い理由が…」と思ったところ、浅すぎて物語に幻滅。普通にめちゃくちゃ描写を読み飛ばしても内容がわかったので、やっぱり物語に必要のない描写が多かったのかなと思います。

     でも、「全校生徒が集まっている中でも、わたしはいつも彼の姿を一瞬で見つけられるのだ。」とか、「別れるかもしれないじゃん?そしたらまだチャンスあるかもしれないじゃん、だから無理して諦めなくていいじゃん、そんなに好きなんだから」とか、大人の恋愛をしてると忘れていた感性を呼び起こしてくれたのは、良かったなと思いました。

     個人的には、これから作家として腕を磨いていくステップアップの途中にある作品なのかな、と思っていたので評価は辛くしないでおこうと思ったのですが、映画化までされている小説の原作者だということで、中高生向けにしても内容が浅すぎたので⭐︎1です。

  • 主人公が自分に置かれてる状況や考え方が私に似ていてつい感情移入して自分事かのように読むことが出来た。
    どんな人にでも悩みや苦しみがあって1人1人発散方法が違うからこそ趣味や好きなことが増えていくんだろうなと思えた。
    主人公の恋が上手くいって本当に良かった。

  • コンプレックスを抱いた女子。でも近くにいるのは爽やかなイケメン男子。世界観がうらやましい。

  • 中学。コンプレックス、毒親、そして、失恋を、彼と雨が癒してくれる。内容はさらりとしているのですぐ読めてしまうが、子どもの立ち位置で出会う悩みのリアルさもあり、救いのある綺麗な描き方が素敵。この年代の生徒が好む青春映画のよう。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50294704

  • わたしの恋の命日。
    大切に想ってるからこその言動だとしても、傷付ける結果になっていたら意味が無いだろう。
    否定的な言葉ばかり言われたら、どれだけポジティブな人でも心が疲弊してしまうだろ。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鹿児島県出身、愛知県在住。高校国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作となった『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)が、様々な年代の共感を呼び、現在最も注目される作家。他に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ないものねだりの君に光の花束を』などがある。

「2023年 『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

汐見夏衛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
瀬尾 まいこ
辻村 深月
町田 そのこ
砥上 裕將
寺地 はるな
宇佐見りん
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×