- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813790808
感想・レビュー・書評
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冴えない女子が自信を取り戻し前に進んでいく王道の青春ラブストーリー。
主人公は、コンプレックスの塊を絵に描いたような高校1年生の音沢美雨。
外見にも内面にも自信がなくネガティブ思考の彼女が、映研の部長・高遠映人に恋をした。
美雨の卑屈さの元凶ともなっている母親の言動があまりにも酷すぎる。
八重歯が目立ってみっともないからと大口開けて笑わない様に指図、容姿をけなすだけでは飽き足らず、感性まで否定。
美雨が卑屈になるのも無理はない。
自分を認めてくれる人との出逢いで変化する主人公の姿にホッとする。
悩める10代向けの作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高遠先輩が美雨ちゃんのお母さんにはっきり言ってくれたシーンがよかった。子供のためを思ってたとしても親に否定ばかりされてたら、子供はどんどんメガティブになっていっちゃう。美雨ちゃんがこれから前向きになれることを祈ってます❤︎
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すごく綺麗な雨の表現の小説でした。
時期的には、梅雨の季節に読むといいと思います。 -
明るくて朗らかで優しい先輩!最高。憧れる。ドキドキする。
章のタイトルが、どれもとても可愛い。
雨に関する素敵な言葉。
お母さんが、酷い。
勝手に決めつけて話してくる。
先輩は、それはいけないこと!と大人に物怖じせずに言えてカッコいい。
親がうざい時は、「そういうふうに言われるのは嫌だなぁ」と、キレる前に、ちゃんと伝えた方がいいと思う。
脚本を褒めてもらえて嬉しかった。
先輩がずっと優しくて良かった。
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コンプレックスを抱いた女子。でも近くにいるのは爽やかなイケメン男子。世界観がうらやましい。
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中学。コンプレックス、毒親、そして、失恋を、彼と雨が癒してくれる。内容はさらりとしているのですぐ読めてしまうが、子どもの立ち位置で出会う悩みのリアルさもあり、救いのある綺麗な描き方が素敵。この年代の生徒が好む青春映画のよう。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50294704 -
わたしの恋の命日。
大切に想ってるからこその言動だとしても、傷付ける結果になっていたら意味が無いだろう。
否定的な言葉ばかり言われたら、どれだけポジティブな人でも心が疲弊してしまうだろ。 -
とても共感しました。
きっと親は子供のことを全て分かっている
つもりなんだろうけど、子供たちは、大人が思って
いる以上に、苦しんで、言いたいことが言えない
という状況が似ているな、と思いました。 -
主人公の美雨の高校生活の1年間を描いた物語。
主に美雨と憧れの先輩映人、そして知奈の3人がメインにストーリーを動かしていく。
大きな出来事や爆発的なインパクトがあるわけではない。
ただ、とてもリアルな主人公の心の声が語られ、まるで秘密の日記を覗き見ているようでもある。
物語は常に一定の心電図のように上下せず、
途中でかなり不安にはなった。笑
けれど、1つ1つの雨の情景が鮮烈に美しく、雨という題材ながらも美しい。
私は主人公の母親が本当に嫌いだと思ったけれど、
結局自分の思い考えを伝えあわなければ、
親子でも友人でも恋人でも分かり合えないことなんてザラだった、そういや。