費孝通学術論集: 述懐と再考

  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784814003693

作品紹介・あらすじ

文化人類学の父マリノフスキーの薫陶を受け,欧米から学んだ手法を中国の地域的多様性に応用し独自の方法論を編み出した費孝通が,次世代を担う若者たちに語った学術論文集。

■清水 展氏(日本文化人類学会前会長・京都大学名誉教授)推薦
中国の民族学を牽引したパイオニアが,文革による研究への封印が解けた1985年から,自らの仕事を振り返り解説する。村でのフィールドワークにもとづく草の根民衆の深い理解と10億を超える中国社会全体の発展方途の構想を,複眼的な視野から総合する企てだ。改革開放が強力に進められるなか,中国が欧米の歴史発展経路とは異なることを念頭に比較の方法を駆使し,イギリスで学んだ社会人類学の初志を忘れず実践に応用しようとする志の書として,ぜひ多くの研究者に読んで欲しい。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

 中国の社会学者、人類学者、民族学者。

 中国江蘇省呉江県生まれ。燕京大学、清華大学大学院で社会学・人類学を学び、書物を中心とした学問から実地調査による中国社会研究を志すようになる。故郷での農村調査を終えた後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学、社会人類学の父マリノフスキー教授に師事する。後に、英文のPeasant Life in China(1939)を著し、国際的評価を得る。中国農村研究の古典とも言うべき同書は、戦前の日本においても翻訳され、多領域の研究者に影響を与えた。新中国成立後は、反右派闘争、文化大革命という歴史の変動の中で、20年にわたって研究活動が阻害された。文化大革命が終焉すると、調査・研究活動を再開し、中国社会学会、中国社会科学院社会学研究所の設立に貢献するなど、民族学・社会学の振興に心血を注いだ。2005年北京にて逝去。享年95歳。

受賞歴:国際応用人類学会マリノフスキー賞、英国王立人類学協会ハクスリー章、福岡アジア文化賞、ラモン・マグサイサイ賞

「2021年 『費孝通学術論集 述懐と再考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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