プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド
- オライリー・ジャパン (2023年9月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784814400430
感想・レビュー・書評
-
同様のテーマの本は多く出版されている。本書は、プロダクトマネージャーの仕事をやっていくのに必要な、具体的な知識や技術ではなく、実際にやっていくなかでのつらさ、困難さ、それをどうやって乗り越えていくのか、ということに重心をおいて書かれている。製品を開発していくなかで、意見の異なるチームの板挟みになったり、思ったような製品ができなかったり、ということが頻繁にある。そんな中で自分の中心をどこに置き、チームや上司と、壁を壊して、どのように粘り強く交渉していくか、ということだ。本書では、かっこいいフレームワークは出てこない。ハードスキルではなく、ソフトスキルに焦点をあてる。コミュニケーション、リサーチ、組織力、実行というスキルを使いこなしていくこと。プロダクトマネジメント以外にも当てはまる汎用性が高いことだ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良い意味でも悪い意味でも裏切られた本。
・ベストプラクティスと言われているものがそのまま使えるわけでもない。
・コミュニケーションの重要性と心構えが大半を占める
・日常でプロダクトマネジメントをしていて実践、感じていることが多々あった。
・何か新しいことを学んだ本というよりは、日々の泥臭い仕事をやっていくしかないということを改めて痛感した本。
---
14.1出世する
昇進の要望に対して
「シニアプロダクトマネージャー(次の職)の職責はなんだと思うか。あなたが思う職責の職務記述書を書き出してください。そして、現在果たせている責任とまだできていない責任に踏み出すための成長計画をまとめて一覧にしてほしい」
---
読書リスト
・プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
・INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
・マインドセット:「やればできる!」の研究
・スクラム現場ガイド スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む
・OKR(オーケーアール)
・Lean Analytics
・ザ・アドバンテージ: なぜあの会社はブレないのか?
・ビジョナリーカンパニー2 -
心地よさより明確さ。
プロダクトに何かしら関わった人には耳が痛い話で満載。
読んでて胃が痛くなりそうな共感。
結局、どんなことでもやる話に集約はされるのだが、〇〇マネージャーなる物の実態が掴めた気がした。
小さく試し失敗しフィードバックする。
自分の防御的な反応を素直に認める。
今まで実行してきた数々をふりかえる。
難しいが一つ一つやっていくしかないんだと決意させる内容だった。
誰のせいでもないし誰かのせいでもない。
そんなことより、顧客に価値を届けることに集中しよう。
何度も読みなすことになりそう。 -
技術論やノウハウ集ではなくて、日常的に発生するイベントやトラブルを通してマインドセットを伝える書。
-
プロダクトマネージャーとして必要なソフトスキルや心構えのようなものが学べた。これだけきちんとまとめられた本は他にはないのではないかと思えた一冊。
コミュニケーション、体制や組織化、リサーチ、施策実行などを中心に、アンチパターンなどを示しつつ、正解のないプロダクトマネジメントをうまくやっていくために必須の話だった。 -
プロダクトマネージャーという立場は難しい。
やることは決まっていないし、もう辞めたい、向いてない、能力がないなど、悩む人は多いと思う。
そんな曖昧な悩みに直接答えを出してくれるわけではないが、必要な行動指針を示してくれる本だと感じた。
根本的な解決方法が載っているわけではないが、どう振る舞うべきかが記されている。すごく新しい示唆があるわけではないが、忘れかけていたことを同じ立場で語ってくれる。
仕事前15分くらい読むとすこし前向きな状態で取り掛かれる、寄り添うビジネス書だと感じた。