- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815611576
作品紹介・あらすじ
好きな人から自分を好きだっていう人を紹介されたら、どうする――?
選択肢を決定的に間違えた青春泥沼三角関係、開幕。
感想・レビュー・書評
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【読書メモ】
安芸は実は小麦が好きで、小麦は安芸が好きだが親友の桜子を紹介し、桜子は安芸と交際する、といった感じのドロドロ重い三角ラブコメ
幼馴染みの安芸玄と加二釜小麦は中学のころ交際していたが、安芸が自分の気持ちに気づけなかったせいで3か月で破局、そのあとようやく自分の気持ちを自覚した安芸は小麦への想いをひきずっていた
小麦もまた想いを引きずっていたが安芸にはそんな気がないと勘違いを続け、安芸への想いを誤魔化すために親友の鳩尾桜子を安芸に紹介する
桜子は小麦との友情から、安芸との交際は「振り」のつもりだったが段々安芸に惹かれていってしまう
それぞれの想い思惑が交錯し、忘れようとして忘れられない二人と、単なる振りが真になってきた一人
テーマが重くて、少々ツラいのだが……文章のテンポ感、密度、描写すべてよく、ぐいぐいひきこまれる
【以下再読のための備忘】
・「そうそう、しかも加二釜家でその話が出たのが夕飯時だったみたいで、箸を持ったままうちまで来たからね」
・ええと、桜子はそういう感じなの?強引なのが好きなの……?私だったらお互いの手を絡めて繋いで気付いたら夜が明けて小鳥のさえずりがする、そういう優しいもののほうが……、って、そんなことはどうでもいい。
・動きにくいけどシルエットの綺麗なスカートとか、そういう慣れないおしゃれを一生懸命していても気付かなかったくせに。今さらばかなんじゃないの。でも、なによりばかなのは、桜子に誘導されたも同然の可愛いの一言に、内心浮かれてしまった自分だ。本当に、なに喜んでんのよ、私のばか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生の三角関係の話
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三角関係のお話。メインのテーマは、恋愛と友情の選択かな?
各人が良かれと思って行った行動がうまくはまらず。泥沼感満載の展開で、そういうのが好きな人にはおすすめ。 -
主人公が鈍感すぎるところが凄いラノベ感あった
桜子ちゃんがただいい子すぎるのは違和感あったから、ちゃんと本性が書かれててよかった
単発かと思ったら続きがあるとは思わなんだ -
【天秤にかけれない恋と友情、正解の無い選択の導く果て】
恋人同士だった玄と小麦が別れ、新たな恋人·桜子が加わる事で不純に苦悩する物語。
世間一般なイメージを鑑みると、恋人は別れた時点で関係は終了し、友人は多少疎遠になったとしても再会すれば元に戻る。
友達は沢山いる方が良いとされる中、恋人は一人に絞らなければ不道徳とされる風潮で。
仲睦ましい彼らの関係の水面下で巡る恋の駆け引き合いと牽制のしあい。
お互いを大切に想いながら、何処か疎ましくも感じる彼らの危うい綱渡りの恋に、胸が締め付けられながらも眼が離せないのだ。 -
「好きになった順位は関係ない」と玄が言った台詞は、小麦の心にも刺さり、タイトルにも関係してくるからキーワードなのかも。
報道記事は、後の方は読まれないことが多いことから、頭の方が大事な情報が多いとか、先入観は省エネのためなんだとか、豆知識があってなるほどと思った。