メディアが報じない戦争のリアル 日本の「戦争力」を徹底分析 (SB新書 595)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815616663

作品紹介・あらすじ

危機意識が乏しい日本人こそ知るべき日本の「戦争力」

ロシアによるウクライナ侵攻により、軍事に無関心だといわれる日本人も、これまでになく国防意識が高まっている。中国が日本を侵略することはあるのか。北朝鮮からミサイルは飛んでくるのか。有事の際に問われるのは日本の「戦争力」である。単純な軍隊による戦力だけではない、地政学的な位置づけから防衛に関する政治力まで、国を守るべき「戦争力」をあらためて問う。

感想・レビュー・書評

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  • ファクトベースで薄い情報で報道されている内容を否定していて納得感を持ちながら読めた。

  • 著者は軍事評論家。 ロシアのウクライナ侵攻、台湾中国問題、日米同盟、日本の未来について現時点の状況を考察する。
    今年のロシア・ウクライナ戦争をきっかけに、世界中で安全保障やエネルギーに関する問題が提起されるようになった。メディアには、様々な分野の専門家がコメントや意見しているが、戦争の現実を理解していない部分も多い。軍事の正確な知識を持たずに、自分の空想や想像でコメントしている識者もいる。長年軍事評論家として現場経験のある著者が、現実を踏まえて現在の軍事情勢を詳細に分析し、考察したのがこの本。Q&A 形式で様々な疑問、質問に回答する。
    自分も昨今のメディアの報道を見ていると、テレビ番組のコメンテーターや国際問題の専門家、特にロシア関係の大学教授の考察が本当かなと思うことがある。政治には詳しくても、軍事的観点では想像や憶測で話したりして、いまひとつ信用できない。この本では、戦争の現実を踏まえてよく考察されて書かれており、今まで疑問に思っていた事がスッキリと説明されていて大変判り易かった。ただ、著者の見解にも少し気になる点はある。台湾進攻の今後や将来について述べているが、戦争では相手に手の内を明かさないのが鉄則なので、西側の情報だけで状況を判断するのは危険かもしれない。戦争では予期しない出来事が起こるため、今後の展開については、安易に語らない方が良いのではないかと思う。(予測は大体外れる)

  • 認識をUpdateする書

  • 自分がものを知らないということが、よくわかりました。この本を読んで、心配しなくてよいことと、心配すべきこととを自分なりに整理できました。専門家が集めて分析した結果というのは、やっぱり違うなぁ。

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著者プロフィール

軍事アナリスト。1945年12月、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査、隊友会本部理事などを歴任。小渕内閣では情報収集衛星とドクター・ヘリ実現に中心的役割を果たした。2012年4月から、静岡県立大学特任教授として静岡県の危機管理体制の改善に取り組んでいる。著書に『「アマゾンおケイ」の肖像』(集英社インターナショナル)、『フテンマ戦記』(文藝春秋)、『アメリカ式 銃撃テロ対策ハンドブック』(近代消防社)、『日米同盟のリアリズム』(文春新書)、『危機管理の死角 狙われる企業、安全な企業』(東洋経済新報社)、『日本人が知らない集団的自衛権』(文春新書)、『中国の戦争力』(中央公論新社)ほか多数。

「2022年 『メディアが報じない戦争のリアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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