CLIP STUDIO PAINTの「良ワザ」事典 第3版 [PRO/EX対応] (デジタルイラスト描き方事典シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815617288

作品紹介・あらすじ

CLIP STUDIO PAINT PRO/EXで絵を描きはじめたばかりの方にも、
知らない機能を押さえておきたい、もっと使いこなしたいと考える方々にも、
すべてのCLIP STUDIO PAINT PRO/EXユーザーに役立つ、みんなにうれしい一冊です。
必ず押さえておきたい基本ワザから、効率アップの便利ワザまで選りすぐってQA事典形式で網羅しました。

●初心者の悩みも、ツールを使いこなしたい人の想いも、よくばりに解決!
「機能豊富すぎて、どう使えばいいのかわからない」「何に役立つ機能なのかわからない」「似たような機能の使い分けがわからない」といった疑問も、「効率を向上したい」「楽をする方法を知りたい」「ミスを減らしたい」といった想いもまるごと解決できます。

●iPad版にも対応
Windows/macOS版とともに、iPad版ならでは操作についても解説します。

●ページ数を増量!
第3版にあたっては最新のCLIP STUDIO PAINTに対応の上、8ページ増量しました。

■目次概要
【基本設定】……キャンバスの作成/キャンバスの設定/キャンバスの表示操作/作業環境改善
【レイヤー】……レイヤー管理/レイヤー操作/検索性の向上
【ツール】……ツール系パレットの操作
【描画】……ブラシ設定/描き心地調整/消す/ベクター線/機能拡張
【塗り】……色指定/色調整/塗りつぶし効率向上/はみ出し防止/マスク作成/グラデーション
【選択範囲】……選択範囲操作
【図形・文字】……図形描画/文字描画
【変形・加工】……変形操作/フィルター/高画質化
【作画補助】……定規作成/素材活用
【作業効率向上】……ショートカット/オートアクション/操作のボタン化
【ファイル】……書き出し・読み込み/作業補助データ
【作業環境変更】……カラープロファイル/バックアップ

感想・レビュー・書評

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  • 初めてデジタルイラストを描いた。
    大好きな『天官賜福』の大好きな花城。かっこよく可愛くなるように一生懸命描いた。もちろん、どれだけ一生懸命に描いたって花花のかっこよさには到底及ばない下手くそなイラストだけれど、私の手から花花が生まれたことにとっても感動したし、イラストの花花がとっても愛おしく思えた。私でも描けたんだ。嬉しくて、その記念にプロフィール画像のアイコンにする。これからいっぱい練習するんだ。

    昨年、墨香銅臭先生の翻訳版『天官賜福』1,2巻を読んだとき雷に打たれたような衝撃を受け、その物語の世界に恋に落ちた。3巻の翻訳版が発売されるのを待てなかった私は、最終巻の6巻までの原書(繁体字版)と改訂版(簡体字版)上中下巻を魔翻訳で一心不乱に読んだ。それから墨香銅臭先生の代表作、翻訳版『魔道祖師』全4巻を一気に読み終えると、先生のデビュー作『人渣反派自救系统』上中下巻も原書で読んだ。そして読み終える頃には、完全に古代中国を舞台にしたファンタジー、古風BLの世界にどっぷりハマっていた。壮大で神秘的、奇妙で血湧き肉躍る、美しくも醜くもある世界。もう感動しかない。
    墨香銅臭先生の小説を読んでいるあいだ、この場面が絵に描けたらどんなにいいだろうとため息をつくことが何度もあった。誰か描いてくれないかな、と。
    今、肉包不吃肉先生の『二哈和他的白猫師尊』の原書を読みながら、その想いはますます強くなる一方で。

    今年、私はどんどん溜まっていく翻訳メモを少しずつ整理し、出来る限りちゃんとした文章にして、私がこれからずっと楽しんでいけるように私だけが読むことのできる小説にしようと決めた。まだまだ読みたい原書がたくさんあるのに、もうどれくらい私に寿命が残されているのかわからないし、それらの翻訳版が出版されるかどうかもわからないのだから。
    その作業はこれからの人生の大きな楽しみとなり、生涯をかけての密かな野望にもなる。
    一旦、そう決めるとワクワクしかなくて、すると途端に欲も出てきてしまう。そうか、誰にも見せることはないんやから、私が描きたいと思っていた場面の絵を私が好きに描いて挿絵にしたらいいやん、と。
    そこで初めてデジタルイラストにチャレンジしてみたのだ。

    図書館にあるCLIP STUDIO PAINT関連の本をいろいろ見比べたなかで、超初心者の私が一番わかりやすかったのが、このレミック社のシリーズだった。
    『CLIP STUDIO PAINTの「良ワザ事典」』は、目次や索引が詳細なのでとても調べやすくて辞書のように何度も引いた。初心者が躓きやすいポイントが丁寧にわかりやすく説明されていたので、すごく助かった。

    『デジタルイラストのキャラ塗り最強事典』『デジタルイラストの「瞳」の描き方事典』『デジタルイラストの「線画」描き方事典』もわかりやすい方だと思う。今は眺めるだけでそこまでいかないのだけれど。
    でもいろんなイラストのスタイルがあることがわかったし、自分の好みのジャンルなども見つけられた。私は厚塗りのイラストが好きみたい。あと透明水彩塗りが可愛くて、こんなタッチで花怜を描きたいなとすごく思う。
    気になったのはどの本も女の子のイラストがほとんどで男の子のものはかなり少ないってこと。私が描きたいのは男の子なのです。男の子の顔の輪郭や体の線、骨格とか、目や鼻の形やら……わからん。

    そして、描き始めるとひしひしと感じられるのが「わかる」と「理解する」が似て非なるもののように、「わかったつもり」と「わかった」も全然別物で、ましてや「わかった」からといってすぐに思うように「描ける」ものではないってこと。
    遥か昔の少女時代に『りぼん』や『別マ』の漫画をノートに写したり、セーラー服を着たポニーテールのキラキラした瞳の女の子を落書きしていたくらいの私には、デジタルイラストはカルチャーショックだった。
    レイヤーの意味がわからん。え、なんで描けないの?あれ、ツールどこに消えた?髪の毛の塗り方が難しすぎる、服の皺ってどう描くの?目は?鼻は?影は?ハイライトは?限りなく続くクエスチョンマーク。
    もうわからなさすぎて、描けなさすぎて7,8回は泣きそうになり、そのうち2回は泣いた。十数回は床にうつ伏せになって自分の不器用さ不甲斐なさに落ち込んだ。こんな気持ち、それこそ中高生時代に数学がわからなさすぎて、お父さんに教えてもらっても全く理解できず、わかろうとすればするほどわからなくなっていき、しくしく泣いていた頃のよう。初めてのイラストは1枚描くのに2週間はかかった。

    それでもあの頃と違うのは、涙も困難さもやりきれなさも、そのしんどさが何だか楽しめるようになっていること。もうヤワなハートのティーンエイジャーじゃないしね。肌が綺麗に塗れた、それだけですぐに嬉しくなって立ち直れる。
    そうやって初めて描いたのが大好きな花城。ちょっと幼く華奢になってしまったけれど、いいよ、いいよ。涙も出たけど楽しかったからそれでいい。
    残りの人生、こんなに楽しいことを見つけられただけで私は幸せものだ。

    • 地球っこさん
      Macomiさん、こんばんは~☆彡
      お久しぶりです。
      アイコン、ちょっと恥ずかしいけど変えちゃいました。
      そうですね、昨年からハマっちゃって...
      Macomiさん、こんばんは~☆彡
      お久しぶりです。
      アイコン、ちょっと恥ずかしいけど変えちゃいました。
      そうですね、昨年からハマっちゃって翻訳しながら読んでると時間もかかるし、面白すぎて次から次へと読んでしまうので、なかなか他の本が読めなくなりました。
      ブクログの本棚の雰囲気も昨年からガラッと変わりました。イケメンだらけです 笑
      2024/02/10
    • 5552さん
      地球っこさん、こんばんはー

      すごい、すごい、すごい!
      地球っこさん、すごい!

      あ、地球っこさんがあみぐるみから美青年に!と、びっくりして...
      地球っこさん、こんばんはー

      すごい、すごい、すごい!
      地球っこさん、すごい!

      あ、地球っこさんがあみぐるみから美青年に!と、びっくりして、レビューを拝読したら、さらにびっくり。
      ご自分で描かれたんですね。
      地球っこさんの奮闘ぶりに何故か私もうるうるしてしまいました。
      イラスト、めっちゃ上手いです。
      アクスタとかいうものなのかな?と、思いましたもん。
      地球っこさんにとって中華BLはいろんな所に連れてってくれる魔法の絨毯みたいですね。


      2024/02/10
    • 地球っこさん
      5552さん、こんばんは~☆彡

      やーん、5552さんのお言葉、嬉しくて私のほうがうるうるしてます。ありがとうございます。
      好きなことにはど...
      5552さん、こんばんは~☆彡

      やーん、5552さんのお言葉、嬉しくて私のほうがうるうるしてます。ありがとうございます。
      好きなことにはどれだけでも貪欲になれるもんですね。自分でも呆れるほど 笑
      私も5552さんが短歌を楽しんでらっしゃるお姿、それだけでなくて雑誌や新聞に掲載されるなど結果もだされていることにいつもすごいなぁと感動してます。
      「魔法の絨毯」だなんて、なんて素敵な表現なんでしょう。あーん、感激して涙でます。
      アクスタ、初めて聞きました 笑
      アクリルスタンドを自分で作ること?なんかそれも面白そう!
      2024/02/10
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著者プロフィール

●株式会社レミック
編集プロダクション。イラストや3Dなどのクリエイター向け技法書の企画・制作を得意とする。『デジタルイラストの「キャラ塗り」最強事典』『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方 圧倒的に心を揺さぶる作画流儀』(いずれもSBクリエイティブ刊)、『CLIP STUDIO PAINTブラシ素材集 雲から街並み、質感まで』(ホビージャパン刊)、『イラスト解体新書』(マイナビ出版刊)、『ショートアニメーション メイキング講座』(技術評論社刊)制作など。

「2023年 『デジタルイラストの「線画」描き方事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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