史蹟論―19世紀日本の地域社会と歴史意識―

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  • 名古屋大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815803476

作品紹介・あらすじ

19世紀日本の各地で澎湃として起こった歴史的遺蹟の発掘や考証、記念碑建立の活発な動きを検討することによって、近代の史蹟空間を作り上げた歴史的想像力と文化構造の特質を明らかにした労作。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代後半から明治期にかけての19世紀は、歴史に対する関心が高まった時代だったとのこと。史蹟の認定、記念碑の建立、地誌の執筆などが各地で行なわれた。本書はそのプロセスを各地の事例から具体的に追究した上で、その背景を探っている。たとえば洋学で著名な渡辺崋山も地誌を調査・執筆していて、それは藩政への危機感に根ざしたものであった。昨今の歴史ブームも、こうして詳細に研究される日が来るのかもしれない。

  • 史蹟と言う象徴的建造物から、歴史意識について考察した、新たな視点での史学論。

  • 分類=未定。98年10月。

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著者プロフィール

1953年 岐阜県に生まれる
1979年 名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退
京都大学助手、立命館大学助教授、名古屋大学大学院文学研究科教授などを経て
現 在 名古屋大学名誉教授、博士(歴史学)

著書:
『明治維新と宗教』(筑摩書房、1994年、法蔵館、2022年再版)
『史蹟論―19世紀日本の地域社会と歴史意識―』(名古屋大学出版会、1998年)
『幕末維新の文化』(編、吉川弘文館、2001年)
『記録と記憶の比較文化史』(共編、名古屋大学出版会、2005年)
『近代日本の歴史意識』(編、吉川弘文館、2018年)
『近代日本の地域と文化』(編、吉川弘文館、2018年)
『名古屋と明治維新』(共編、風媒社、2018年)ほか

「2023年 『軍国の文化 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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