海軍技術者の戦後史―復興・高度成長・防衛― (南山大学学術叢書)

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  • 名古屋大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815809430

作品紹介・あらすじ

戦後日本の復興と発展に、海軍技術者たちが果たした役割とは何か。造船、自動車、新幹線開発、土木などで高度成長を下支えした技術継受の全体像を復元、防衛生産も視野にその質的・量的インパクトを客観的に叙述するとともに、技術者たちの敗戦経験の歴史的特質をも浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 海軍の技術士官たちが戦後の日本社会においてどのように活躍したかを辿る一冊。主に造船やエレクトロニクス、土木の領域でどのような企業や官庁に流れていったのかを個人に迫って探っている。高度経済成長に向けて海軍時代の技術者ネットワークがそれなりの役割を果たしていたことがわかる。通信系の技術者についてはほぼ情報がなかったのが残念。

  • 東2法経図・6F開架:559A/Sa94k//K

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著者プロフィール

1953年生
1978年 国際基督教大学教養学部卒業
1983年 東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学
    大阪大学教授、南山大学教授などを経て
現 在 南山大学特任研究員、大阪大学名誉教授、博士(経済学)

主 著
『日本鉄道車輌工業史』(日本経済評論社、1998年)、『通商産業政策史9 産業技術政策』(通商産業政策史編纂委員会編、経済産業調査会、2011年)、『近代日本の研究開発体制』(名古屋大学出版会、2012年、日経・経済図書文化賞、企業家研究フォーラム賞受賞)、『近代大阪の工業教育』(大阪大学出版会、2012年)、『近代大阪の産業発展』(有斐閣、2013年)、『八木秀次』(吉川弘文館、2013年)、『マザーマシンの夢』(名古屋大学出版会、2013年)、『機械工業』(日本経営史研究所、2015年)、『帝国日本の技術者たち』(吉川弘文館、2015年)、『日本の技能形成』(名古屋大学出版会、2016年)、『久保田権四郎』(PHP研究所、2017年)、『見えない産業』(名古屋大学出版会、2017年)、『海軍技術者の戦後史』(名古屋大学出版会、2019年)、『現代大阪経済史』(有斐閣、2019年)、『技能形成の戦後史』(名古屋大学出版会、2021年)、『輸出立国の時代』(名古屋大学出版会、2022年)

「2023年 『日本帝国圏鉄道史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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