進化論: 図解雑学 絵と文章でわかりやすい!

著者 :
  • ナツメ社
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本棚登録 : 35
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816340079

作品紹介・あらすじ

本書では、ダーウィン進化論から、ラマルク進化論、ダーウィン進化論の流れを汲む総合進化説、また今西進化論や、近年提唱された断続平衡説、連続共生説、中立進化説、ドーキンスの利己的遺伝子説、ウイルス進化論に至るまで、その時代背景や、遺伝学、生物学の基礎知識を交えながら丁寧に解説しています。

感想・レビュー・書評

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  • 見開きで、左ページに文章、右ページに図、という形式が非常に分かりやすい。
    内容もそれほど難しくはなく、進化論入門に最適。
    ダーウィン好きな人には、柳広司『はじまりの島』というミステリ小説もオススメ。

  • 薄く、広くいろんな説を説明

  • もう一度、
    進化論を復習しようかな
    と思い読んでみました。

    やっぱり
    ダーウィンは偉大な哲学者だと思います。

  •  ダーウィンが生きた時代にあって、キリスト教というものは絶対である。創造主である神がこの世を造ったという教えの中で、進化という科学を提唱したダーウィンが、当時『種の起原』を出版しようか葛藤していたという逸話は納得できる。宗教と科学、どちらも人間が産み出してきたものだが、それは人類が続く限り、大きく関わっていくのであろう。
     ダーウィンの進化論をまとめると、①生物の個体は「変異」すること、②その変異は親から子へと「遺伝」すること、③生物の個体間では「生存競争」があるという3つの基本的なことを多くの事実によって明らかにした。その上で、育種の世界では、昔から人間にとって有利な個体を選んで交配させる「人為淘汰」が行われていること、自然界でも生物の個体はいろいろな環境に「適応」していること、そしてその適応した個体は「適者」であり、適者は「自然淘汰」によって選び出されるとした。
     こうしたことから、ダーウィン進化論では変異が起きた個体が自然淘汰によって生き残り、その変異が親から子どもへ遺伝する。その子孫に、新たな変異が起きた個体が表れ、自然淘汰され、その変異が同じように親から子どもへ遺伝する。こうした変異と自然淘汰が何度も繰り返されることで、個体に起きた変異が少しずつその種の中に広がっていき、やがてその種に属する全ての個体が変化すると進化がおきると考えた。
     しかし、ダーウィン進化論にも欠点もある。一つに、全く偶然に起きる突然変異によって、生き残るのには有利な個体が現れるのかという疑問である。二つ目は、生き残るのに有利な個体は本当に淘汰され、ダーウィンが考えたように適者になるのかということである。三つ目は小さな変化と積み重ねと「ミッシングリンク」の関係である。
     現在、化学はDNAというものの存在を解明し、進化論も新説がいろいろと上がってくる。『中立進化説』『ウィルス進化説』『成長遅延説』『断続平衡説』など。しかし、種の起原によってもたらされた生命の進化を掲げたダーウィンの計り知れないほどの功績だと改めて感じた。

  • とにかく読みやすいです
    浅く広くと言った感じで
    入門書には良いと思います

  • ダーウィンの進化論の歴史 メンデルの遺伝の法則、その他、いろいろな立場の進化論を説明しており、進化論の全体像を捉えるのは非常によい。

  • 「人の祖先は猿か}。ダーウィニズムは、時に自然淘汰よ誤用してネガティブな意味や、神学論的立場から攻撃を受けるが、画期的な発想であったことは間違いない。現代の分子生物学やウイルス学は、進化のメカニズムを解こうとしているが、最先端の知見でも生物進化40億年の歴史の謎はそうカンタンに解けない。

    過去の遺伝子がつながっていまここに自分のいることの不思議さを考えさせる。

  • 進化論といえばガラパゴス諸島で発見したダウイン進化論のが有名だが、この進化論で説明が付かない点や矛盾を、最新の遺伝子工学やウイルス工学などで説明している。

    図解といいつつ、もう一ひねりして欲しい図や、絵が上手くは無いが、ここ100年の進化論について広く浅く知ることが出来る。

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著者プロフィール

中原 英臣(なかはら ひでおみ)
医学博士。西武学園医学技術専門学校東京校校長。
専門はウイルス学、遺伝学。雑誌評論の他、
『感染症パニック』など著書多数。

「2022年 『若者がセックスしない国、少子化日本の大罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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