- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784816340123
作品紹介・あらすじ
心は脳のどういうしくみで発生するのか、天才や狂気の遺伝システム、脳内物質、薬物の脳への効果など、次々に明らかにされてきている新情報を集めて図解にしています。巻末に向精神薬の一覧表つき。
感想・レビュー・書評
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入門書としては、とっつきやすく分かりやすくて良かったと思います。これをベースにして更に専門的な理解を深めたいと思いました。
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2005年発行でやや古くなってしまったが、脳とはどのようなもので心とはどのようにつながっているか、そしてその病気と薬についてコンパクトにまとめた入門書だと思う。
図解雑学シリーズの見開き2Pで、左1Pが説明、右1Pが図解であり、前半の1~4章は、心と脳がつながっていること、脳地図と脳内物質などの説明によって、心と脳の関係がわかるようになっている。
後半の5~9章は、脳と心の異常との関係、統合失調症などの人格の病と薬、鬱病や双極性障害などの感情の病と薬、神経症などの不安と薬の関係、睡眠の問題について説明している。
後半の薬の説明は、薬の効用などの説明になりがちだが、脳がどのような状態になって病が起こっており、薬がどのような作用を起こしているかが簡単に説明されており、全体像をつかむには良い本だと思った。何かの病気だけを知りたいというよりは、全体像をつかむのに向いており、著者は薬のマニュアル等も執筆しているので、その知見があると思う。 -
自分が「適用障害」と診断され、薬を処方されたにもかかわらず、その薬の効果(というより薬理)が分からない。
精神疾患て何?薬は何で効くの?など不思議に思い出したら気持ち悪いので、入門書をと思って読みました。本当は医学専門書で、大学1・2年生位が読むものを探したんだけど、そちらはさっぱり理解できそうではなかったので、教養書にしました。
内容は、脳の進化の歴史、役割、しくみを解説して、人間のこころとどう関わっていくのか、精神疾患や睡眠への影響、そして精神科医が用いる薬の基本を分かりやすく(?)書いています。
私自身は、大学時代「人工知能」を研究するところにいたので脳地図は知識としてはあったりしたので、入りやすかったし、分かりやすかった。
ただ、自分に直接関わるわけじゃなく、一教養書としてみたら、興味をもって読めるとは思えないなあ。
一般受けはしないと思います。 -
精神病理と脳機能の関連の話題が中心。心理学概説の講義の中で扱うには範囲を超えるため今回は取り上げなかったが,他の授業では使えるかも。
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融先生の講演を聞く前に購入しました。(サインもらいました。)
図解雑学シリーズということもあり、脳とこころ、そして精神科の病気についてわかりやすくかかれていました。