- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784816349928
感想・レビュー・書評
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本書では、話題の最新鋭機や自衛隊の飛行機などのメカニズムを、豊富なイラスト・写真と共に紹介。飛行機に携わる“プロフェショナル”達のインタビューもふんだんに交え、一般の方からマニアまで満足できる1冊です。(出版社HPより)
◆◇工学分館の所蔵はこちら→
https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT21948277詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前回紹介した「プロが教える 飛行機のすべてがわかる本」(以下前作)の姉妹編であり、リニューアル版のような内容。三部構成で、第一部では最新飛行機の紹介、第二部では機体の仕組み、第三部では乗務員の仕事等を解説している。見所は第一部で、時期の関係で前作ではあまり紹介されなかったボーイング787や三菱MRJ等を詳しく知ることができる他、航空自衛隊の飛行機も紹介されている。第二部及び第三部は内容が前作と被っている点も多いが、飛行機の構造や部品により比重が置かれている。また、戦後日本ヒコーキ列伝なるコラムもある。
以下印象に残ったことを列挙。
・ボーイング787を最初に発注したのはANAで、ローンチカスタマーとして開発に強い発言力を持っていた
・MRJに搭載されるギアド・ターボファン・エンジンは、ファンの回転を遅く・タービンの回転を早くすることで燃費と騒音性を大幅に改善している
・F-15(イーグル)などの戦闘機のコクピットがキャノピーで覆われているのは緊急脱出時に破壊するため
・ボーイング777の胴体部分に打たれたリベットの数は約2万本
・ジェットエンジン内のタービン羽根の形は主翼の断面とよく似ている
上述のとおり、前作と本作では内容が半分くらい被っているため、飛行機の入門書としてはどちらか片方を読めば充分だと思う。前作のみの紹介要素としては飛行機の製造や政府専用機、空港設備などが、本作のみの要素としては最新旅客機や航空自衛隊、エンジンの詳しい情報なとが挙げられるので、好みの方を読むといいだろう。勿論、私のように両方読んでもいいが。 -
技術的な話しはほとんどなく、基本的に写真と図を用いて、飛行機の動作、操縦方法、乗務員等々をわかりやすく解説している。
ちゃんと理解する上では物足りない面があるかもしれないが、専門家でない人間が飛行機に関する書籍を読む場合に、あらかじめ理解しておいた内容は網羅されていると思う(法律に関する話はないが、それをこのような本に求める人はいないと思われる)。